芸能プロダクション大手の吉本興業が、2018年よりアニメ関連事業により本格的に関わることになりそうだ。国内アニメ製作事業者の業界団体である一般社団法人 日本動画協会は、2018年1月1日付で、吉本興業株式会社が準会員として入会したと発表した。
日本動画協会は、2002年に日本のアニメ文化、ビジネスの振興を目的に加盟20社でスタート。アニメ製作に直接関わる企業を正会員、アニメ関連事業をする企業を準会員としている。吉本興業の加入で、会員数は正会員36社、準会員40社の合計76社となった。
吉本興業は1912年に創立、所属タレントは約6000名にもなる巨大な芸能プロダクションである。人気のお笑いタレントを多数擁することで知られるが、総合力を活用したテレビ番組制作などもする。近年は映画祭の運営・映画製作にも積極的である。
2017年9月には、国内最大の映画興業チェーンのイオンエンターテイメントと映画事業での提携を発表している。その際に、両社の最初の協業作品として、吉本興業所属のお笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣の絵本『えんとつ町のプペル』のアニメ化を検討していると発表している。こうした作品を軸にして、今後吉本興業が積極的にアニメに関わる場面が増えそうだ。