東京ゲームショウ2018 総来場者数17%増で過去最高 29万8690人

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 2018年9月20日から23日まで、幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ2018」が、日本のゲーム産業の未来に明るい光を照らしだしているかもしれない。
 閉幕後、主催者の一般社団法人コンピュータエテイメト協会と共催の日経BP社は、今回の来場者数の速報を発表。4日間の総来場数は29万8690人に達し、前年比で17.5%増と大幅な伸びになった。過去最高であった2016年の27万1224人をも大きく超え、30万人の大台にあと一歩まで迫った。

 来場者を牽引したのは、業界関連企業・団体の積極的な出展である。その数も過去最高の668にも及び、前年の609を大きく上回った。この数は10年前、2009年の180社の3倍以上にもなる。
 市場の拡大が続くスマホアプリゲーム関連企業の出展意欲の高さも会場を牽引する。2018年はDMMやKLab、NHN JAPAN、サイバーエージェントグループなども大型ブースを出していた。家庭用ゲーム向けとスマホ向けゲームが融合したのが、近年の東京ゲームショウの躍進につながっている。
 会場に用意されるゲームの種類の広がりが、コアゲームファンだけでなく、一般層も惹きつけている。それが近年の東京ゲームショウの急成長の理由でもある。

 もう一点は、海外である。2018年の出展者のうち約半分330が海外からである。韓国パビリオンやドイツパビリオンを始めとしたナショナルブースも多く、東京ゲームショウをビジネスの場として活用しようとしていることが分かる。
 海外からの参加は、このほかインディゲームコーナーやVR/ARなどのテクノロジーの分野でも活発だ。日本と海外の交流は様々な場面で広がっている。日本のコンテツ産業のなかでもいち早く国際化進めてきたゲーム業界の先進性がここでは現れている。

 主催者は、来年の「東京ゲームショウ2019」の開催スケジュールも発表した。日程は今年より一週間繰り上がり9月12日から15日までの4日間となる。従来と同じく平日2日間のビジネスデイと、週末2日間の一般公開日が見込まれる。
 また会場も本年に引き続き幕張メッセとなる。2018年と同様の大規模なイベントが期待されそうだ。

[東京ゲームショウ2018 来場者数]

■総来場者数 29万8690人 (17.5%増)
  内ファミリー 1万9668人 (16.2%減)

■ビジネスデイ 6万8317人 (17.7%増)
  一日目 3万1961人
  二日目 3万6356人

■一般公開日 23万346人 (17.4%増)
  一日目 10万7310人
  二日目 12万3063人

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