松竹第2四半期は増収増益 アニメ配給は7本、「劇場版 黒子のバスケ」がヒット

ファイナンス決算

 映画会社の松竹は10月3日に、2018年2月期第2四半期決算を発表した。映画興行と歌舞伎を中心とする演劇事業が好調で、期初当初の予想を上回るペースを維持している。
 連結売上高は493億8400万円(3.3%増)、営業利益が48億100万円(15.2%増)、44億4400万円(19.6%増)、当期純利益は26億3300万円(13.4%増)。増収増益となっている。

 映画関連事業は売上高289億5200万円(5.2%増)、セグメント利益が26億9300万円(同12.4%増)だった。
 第2四半期までの配給事業は邦画11本、洋画4本だが、加えてアニメが7本と多いのが特長となっている。なかでも17年5月に全国公開された『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME』が大きなヒットとなった。また実写映画『東京喰種トーキョーグール』、『HiGH&LOW THE MOVIE 2/END OF SKY』といった話題作を手がけている。
 興行事業は『美女と野獣』のヒットなどが牽引した。また映像ソフト、テレビ放映権販売、海外向け販売、CS放送事業も堅調だった。

 演劇事業の売上高は123億2600万円(3.8%増)、セグメント利益が10億400万円(32.6%増)である。こちらは「團菊祭五月大歌舞伎」、「七月大歌舞伎」、「八月納涼歌舞伎」といった歌舞伎が盛況であった。

 第2四半期までで堅調に推移するが、通期連結業績予想は変更せずに据え置いている。当初は今期中に配給を予定していた自社制作の実写映画「曇天に笑う」が2017年中から2018年3月に公開を延期した影響も考慮した。
 唐々煙の人気マンガを原作にする『曇天に笑う』は、これまでテレビアニメ化、舞台化などもされ人気を博している。実写映画では、人気俳優の福士蒼汰を主演にし、実写映画『亜人』がヒットになっている本広克行が監督を務める。全国拡大ロードショーを予定している。

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