JETROの海外コンテンツ産業レポート 中国、ベトナム、タイなどで最新版を公開中

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 JETRO(日本貿易振興機構)が、アニメやマンガ、ゲームの新たな市場と注目される新興国のコンテンツ産業のレポートをこの春から随時公開している。
「中国コンテンツ市場調査 2017年版(2018年3月)」、「ベトナムコンテンツ市場調査 2017年版(2018年3月)」、「メキシココンテンツ市場調査2017年版(ゲーム編)(2018年3月)」といったものだ。いずれも無料でJETROの公式サイトにてダウンロード出来る。

 JETRO(日本貿易振興機構)は、日本企業の海外支援の独立行政法人。その主要な機能に、一般企業ではなかなかアクセス出来ない世界各国・各分野の最新ビジネス情報収集がある。集められた情報の多くがレポートのかたちで公開されている。
 数多い産業のなかでも、アニメやマンガ、ゲーム、映画、音楽などを対象にするコンテンツ分野の調査には定評がある。各国の市場規模や業界構造、主要企業、トレンドなどを網羅する。コンテンツ産業は情報収集にハードルが高い中小企業が多いことから、情報提供で産業支援を目指しているわけだ。

 相次いで公開されたレポートは、近年、コンテンツ業界でも関心が高まる中国のほか、市場の成長が注目されるタイ、ベトナム、メキシコといった新興国が中心だ。業界のニーズに応えたものである。
 例えば中国コンテンツ市場調査では、レポートをさらに「アニメ」、「テレビ」、「動画配信」、「ゲーム」、「音楽」、「出版」に分けている。それぞれが数十ページのボリュームだ。
 アニメ関連では、アニメ市場の大きさから放送の概要と主要な規制、輸出入の手続き、配信会社の動向や共同制作の状況まで幅広い情報が盛りだくさんである。
 自身の関連する分野だけでなく、知識が浅くなりがちな周辺ジャンルの知識を得るのにも活用できそうだ。これ以外に、各国のライフスタイルにフォーカスした「ジャカルタスタイル(新版/2018年3月)」、「ウィーンスタイル(2018年3月)」、「インドスタイル(2018年3月)」といった調査も参考になるかもしれない。ライフスタイルはクリエイティブやエンタテインメントに結びつく。

 またJETROでは調査レポートだけでなく国内コンテンツ企業と海外コンテンツ企業のマッチングにも力を入れている。現在は、2018年10月23日から25日まで、東京・池袋のサンシャインシティ コンベンションセンターで開催されるTIFFCOMでの「映像コンテンツビジネス商談会」の参加企業も募集中だ。
 期間中はJETROが招聘した米国、メキシコ、アイルランド、スペイン、シンガポール、カンボジア、タイ、南アフリカの映像作品のバイヤーとの商談が無料でアレンジされる。通訳も配置されるなど、国際見本市を起点に海外ビジネスを広げたい企業向けだ。

JETRO 調査レポート(コンテンツ)
https://www.jetro.go.jp/reportstop/contents/reports/

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