2018年9月14日から17日まで、日本のアニメ・マンガ文化を盛り上げる大型イベント「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)2018」が開催される。
新作発表や声優やアーティストの参加するステージイベントといったファン向けの企画が大きな注目を浴びるが、京まふの主要機能のひとつに新しい才能の発掘と育成がある。2018年はその一環として、世界規模でマンガ分野での新人発掘をする。
5月29日に、「京都国際漫画賞2018海外部門」の実施と作品の募集開始が発表された。京都国際漫画賞は、日本でのマンガ家デビューを目指す人たちを対象に、広く作品を募集する。応募された作品は選考のうえ、大賞などの各賞が贈られる。
さらに受賞者は、京都国際マンガ・アニメフェア2018に招待される。また会場内に設けられたマンガ出張編集部に作品を紹介するなど出版社からのデビューをサポートしてもらう機会が与えられる。マンガ家デビューを目指すものにとっては、大きなチャンスになる。
京都国際漫画賞は2015年に、日本部門からスタート。国際部門は昨年、2017年にスタートした。しかし、募集対象は韓国、中国、台湾のみと限られていた。今回これを一挙に、全世界に広げる。海外のマンガ家志望者から、日本のマンガ界に通用し、さらに日本でのプロデビューを目指す才能の発掘を目指す。
募集作品はジャンル不問だが、オリジナル作品に限定される。年齢や国籍は問わない。ただし、海外在住であること、日本でのプロデビューを目指していることが条件になる。また京まふ2018開催期間中に京都に滞在し、作品を提出できることが必要だ。
応募締め切りは2018年7月20日。選考結果は9月上旬頃に受賞者に通知される。審査委員は、小学館、講談社、集英社、LINEマンガなどから参加する。
近年、海外の作家が日本でプロデビューするケースは増えている。しかし数は少ない。国外で未発掘の優れた才能はまだまだいるはずだ。今回はそうした才能と日本のマンガ界が出会うきっかけと言っていいだろう。
京都国際漫画賞2018 海外部門
https://www.vipo.or.jp/news/15265/
主催: 京都市、京都国際マンガ・アニメフェア実行委員会
運営: 特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)、株式会社メディバン
協力: 株式会社マンガ新聞