アニメ「人狼 JIN-ROH」韓国実写化 ワーナー配給で2018年7月韓国公開

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 日本のアニメ史上に残る傑作『人狼 JIN-ROH』が、韓国で実写映画化された。韓国国内で2018年7月末に公開される。
 監督は韓国を代表するキム・ジウン、制作はルイスピクチャーズが担当した。カン・ドンウォン、ハン・ヒョジュ、チョン・ウソン、キム・ムヨル、ハン・イェリ、チェ・ミンホといった、こちらも韓国を代表する役者が出演に並ぶ。また製作は現地投資組合のユニオン投資パートナーズとワーナー・ブラザーズピクチャーズ、そしてワーナー・ブラザースコリアとなっている。日本の原作を韓国と米国企業が共同で映画化するユニークな枠組みになっている。

 『人狼 JIN-ROH』は、1995年に公開された劇場アニメ。『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』で知られる押井守監督が原作・脚本を手がけ、当時のプロダクション I.Gの精鋭が参加した。監督に沖浦啓之、演出に神山健治など目が眩むようなスタッフが並ぶ。手描きセルアニメの最高峰ともされる傑作は日本だけでなく、海外でも熱狂的なファンを持つ。
 そんな国境を越えた評価の高さが今回の韓国での実写映画化につながった。キム監督はホラー映画の『箪笥』、ノワール調の『甘い人生』をはじめ多彩なジャンルの映画を撮ってきた。カルト的な人気を博している。今回はアニメファンのなかでもカルトな支持の高い『人狼 JIN-ROH』を題材に選んだわけだ。

 原作では東京であった舞台が、韓国実写版では南北統一後の近未来の韓国に置き換えられる。統一に反対する反政府のテロ団体と、テロ団体を制圧するために設立された特機隊と国家情報機関公安部の暗闘が描かれる。
 現実を反映させたパラレルな架空の近代史といったコンセプト、テロ弾圧の組織に所属する主人公という構図は同じだ。そして物語の核になる人間兵器”人狼”のデザインや設定も活かされる。
 日本のアニメ史に残る傑作が、韓国の実写映画にどう引き継がれたのか? 2018年注目の映画である。

『인랑(人狼)』

2018年7月末 韓国公開
監督︰ キム・ジウン
出演︰ カン・ドンウォン、ハン・ヒョジュ、チョン・ウソン、キム・ムヨル、ハン・イェリ、チェ・ミンホ 他
特別出演︰ ホ・ジュンホ
原作︰ 押井守/『人狼 JIN-ROH』(監督 : 沖浦啓之、製作 :バンダイナムコアーツ・Production I.G)
提供︰ ユニオン投資パートナーズ、ワーナー・ブラザーズピクチャーズ
配給︰ ワーナー・ブラザースコリア
制作︰ ルイスピクチャーズ

韓国公式リリース
https://bit.ly/2s85q0J

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