アニメ関連事業の持株会社IGポートは、子会社ジーベックの取締役社長の交代を発表した。2018年5月1日付で、取締役社長の下地志直氏が取締役会長に異動、新たに取締役の羽原信義氏が代表取締役社長に就任する。
現代表取締役副社長の三本隆二氏は引き続き同職を担当する。羽原氏と三本氏の代表取締役2人体制とする。このほか取締役には佐藤徹氏と、高見明男氏が加わった経営体制になる。
ジーベック(XEBEC)は、1995年に下地志直氏、羽原信義氏、佐藤徹氏らにより設立されたアニメーション制作会社。設立時よりプロダクション I.G(後のIGポート)の子会社として数多くのアニメを制作してきた。代表作に『機動戦艦ナデシコ』、『蒼穹のファフナー』、『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』などがある。
当初はテレビシリーズの強いジーベック、劇場映画の強いプロダクション I.Gとの特長があったが、現在はIGポートの主力アニメーション制作会社として幅広く作品を手がけている。年間売上高は約15億円、スタッフは約100名の有力スタジオである。
羽原信義氏はアニメーション制作で数多くのヒット作で監督、演出、作画監督をこなしてきた。監督としては『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』、『蒼穹のファフナー』や「ブレイク ブレイド」シリーズなどがある。異色のアニメ監督の代表取締役社長の登場となる。