プロダクションI.Gがジーベックを吸収合併 24年の歴史を閉じる

企業ニュース

 アニメ製作の持株会社IGポートは、連結子会社同士の合併を発表した。2019年6月1日付でグループ会社のプロダクションI.Gが、同じくグループ会社であるジーベックを吸収合併する。共に長年、アニメーション制作を手がけてきた。
 IGポートは複数のアニメーション制作会社を持つが、両社の合併後は同社のグループアニメーション制作会社は3つになる。プロダクションI.Gとウィットスタジオ、そしてシグナル・エムディである。

 ジーベックは1995年に設立。中堅のスタジオとして『機動戦艦ナデシコ』、『蒼穹のファフナー』、『To LOVEる -とらぶる-』などの人気作品を世に送り出してきた。近年も『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』といった作品の制作をしている。
 しかし経営面では長期間赤字が続くなど、苦戦していた。このため2018年11月に、事業継続と発展を念頭にアニメーション制作事業の売却、サンライズへの移管が決定された。すでに事業の大半はサンライズの新設会社SUNRISE BEYONDに移されている。

 また仕上部門はシグナル・エムディが引き継いでいる。プロダクション I.Gはジーベックが制作途中であった『蒼穹のファフナー THE BEYOND』の制作を、IG zweiのスタジオで継続する。吸収合併でジーベックが保有する過去作の著作権もプロダクションI.Gが引き受けることになる。
 合併の実施を6月1日としたのは、プロダクションI.Gとジーベックの決算が5月31日であるのに合わせたとみられる。これにより24年間続いたジーベックは、歴史の幕を閉じることになる。

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. AnimeCanvas
     2024年5月23日、ソニーグループは都内で「ソニーグループ 経営方針説明会」を開催した。代表執行…
  2. AnimeJapan2024
    ■凝った企業ブースが脱コロナ禍を演出  2024年3月23日から26日まで、東京都内で日本アニ…
  3. 第2回国際アニメーション映画祭
     新潟国際アニメーション映画祭が、2024年3月15日から20日までの6日間、新潟市内各所の会場で開…
ページ上部へ戻る