アニメ製作会社のアニプレックスと、グループ会社でアニメーション制作のA-1 Picturesが、新たなアニメスタジオブランドを明らかにした。A-1 Picturesが運営する東京都杉並区の高円寺スタジオの名称を2018年4月1日付でCloverWorks(クローバーワークス)に変更した。
A-1 Picturesは現在、阿佐ヶ谷スタジオと高円寺スタジオをアニメーション制作の2大拠点とし、東京西部地域に複数の現場を構えている。このうち阿佐ヶ谷スタジオで作る作品を引き続きA-1 Picturesとし、高円寺スタジオをCloverWorksとする。
CloverWorksは杉並区新高円寺の旧高円寺スタジオに加えて、荻窪のスタジオもCloverWorks 第3制作部 荻窪スタジオとする。
名称変更について、アニプレックスとA-1 Picturesは、アニメの多様化に応えるためとしている。制作における特性を明確化することで、両スタジオに独自性を持たせることを目指すという。
A-1 Picturesは、2005年にアニプレックスが全額出資するグループ子会社として設立された。アニプレックスが企画・製作を担当するに対して、アニメーションの実制作を手掛ける。
設立から10年あまりと歴史は長くないが、『ソードアート・オンライン』や『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』といったヒット作を続出させている。毎シーズン、時には1 シーズンに複数作品を制作し、劇場映画も手がける。アニプレックス以外のグループを超えた協業も多く、アニメ業界での存在感は大きい。
ヒット作品の多いA-1 Picturesだが、2ブランド体制のスタートで、今後のさらなる展開が期待されそうだ。