50年代の東映動画スタジオ、1/25特撮ミニチュアとVR世界で復活

東映動画スタジオ(一期棟)

 1950年代に東京・練馬の大泉に建設された東映動画スタジオ(一期棟)が、1/25リアルミニチュアで復活する。ゴジラシリーズやウルトラマンシリーズの特撮美術でもお馴染みの特撮研究所の三池敏夫が指揮をとり、当時の様子を忠実に再現した。
 2022年12月21日から2023年1月9日まで、東京・新宿バルト9内に「東映動画スタジオ1956」のコーナーが設けられ展示される。年末年始に映画鑑賞に訪れる多くの人の目を奪いそうだ。

 1956年に日動映画を買収することで創業した東映動画(現東映アニメーション)は、立上げと同時に本格的なアニメーション制作スタジオの建設にも乗り出した。今回のミニチュアは1956年末に完成、翌年1月から本格稼働した東映動画スタジオの一期棟を再現したものになる。ここで日本初の長編フルカラーアニメーション映画『白蛇伝』や名作『太陽の王子 ホルスの大冒険』などが制作され、世に送り出された。
 スタジオは当時東洋一の規模と最新の設備を兼ね備えた。その後はたびたびの増築を重ね、2015年には現在のスタジオに全面的に立て替えるために取り壊され、その姿は現存していない。ミニチュアはその懐かしい姿を甦らせた。東映アニメーションでは、どのようにアニメーション制作をしていたか建物から体感してもらいたいとしている。

 この企画は東映アニメーションが新たにスタートした「ONN’ON STUDIOS」と名付けたメタバースプロジェクトの一環でもある。プロジェクトはアニメーション制作の初期、中期、現在を振り返りつつ、バーチャル空間にコミュニケーションの場を提供する。
 リアルのミニチュアは初期企画のひとつとして実現したものだ。今回はミニチュアだけでなく、VRの空間での3DCG制作も目玉になっている。こちらはソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」内の3DCGモデル展示で楽しむことが出来る。
 「ONN’ON STUDIOS」の「ONN’ON=On and on」には延々との意味があり、終わることなく拡張し続けるメタバースワールドを表現する。今後は中期企画として1990年代の世界を知るワールド、現在企画展としてマルチコンテンツのワールドの発表もしていくとする。過去と現在、さらに未来がつながる試みが、話題を呼びそうだ。

ミニチュア展示「東映動画スタジオ1956」
2022年12月21日(水)~2023年1月9日(月)
新宿バルト9

VRChat「Onnon_ToeiDogaStudio1956」
2022年12月21日13時~(オープン時期:予定)
入場:無料  プラットフォーム:VRChat (Onnon_ToeiDogaStudio1956)

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