2020年、コミケ98はGWに移動、7団体合同「DOUJIN JAPAN 2020(仮)」で開催

企業ニュース

 日本最大の同人誌イベントであるコミックマーケットが、2020年夏に予定していた「コミックマーケット98」の開催を20年のゴールデンウィークに移動する。2017年12月23日に、コミックマーケット準備会が明らかにした。
 2017年ゴールデンウィークに、コミックマーケット準備会のほか、赤ブーブー通信社、COMIC1準備会、コミティア実行委員会、スタジオYOU、博麗神社社務所、character1 JAPANの6つの同人誌イベント主催団体が協力して、巨大イベント「DOUJIN JAPAN2020(仮)」を開催する。コミックマーケット98はそのプロジェクトの一環になる予定だ。

 発表ではゴールデンウィークのみとだけあり、詳細な日数、日程は明らかでない。しかし、会場は東京ビッグサイトの西展示棟(西ホール)、会議棟のほか、2019年に完成する南展示棟、東京オリンピック前後の期間に仮設される青海展示棟を利用するとしている。
 その時期にはオリンピック準備に入っている東展示棟1~8は使用できないとみられる。東展示棟・新東展示棟の約6万7000㎡には及ばないが、南展示棟と青海展示棟で約3万2000㎡あり、かなり大規模なイベントになりそうだ。

 2020年7月24日から8月9日まで、世界的なスポーツイベントとして東京オリンピックが開催されるが、スポーツ関連以外の大型施設もオリンピックのために長期間利用されることが決まっている。そのひとつが国際放送センター、メディアプレスセンターとなる東京ビッグサイトだ。2019年4月から2020年11月まで、全体または一部の一般利用ができなくなる。
 これにより期間中は、これまで東京ビッグサイトで開催してきた大型イベントが開催できなくなるのではないかと危ぶまれてきた。コミックマーケットやコミティアといった同人誌イベントなどもこの中にある。
 「DOUJIN JAPAN2020(仮)」は、そうした影響を出来るだけ軽減する対策になっている。東京ビッグサイトの使用制限が拡大する直前に開催時期を移動し、さらに同人誌イベントをここに集中させるわけだ。

 コミックマーケット準備会は、これまでとは異なる空間も創出することで、日本独自のサブカルチャーを結集し、情報を発信していきたいとする。また「DOUJIN JAPAN 2020(仮)」 は、ゴールデンウィークの期間、東京だけでとどまらないと説明する。さらに日本全国の同人誌即売会などに連携を呼びかける方針だ。海外から訪れる人が増える時期に同人誌やオタク文化を広くアピールし、情報発信をしていく。

DOUJIN JAPAN 2020(仮)・コミックマーケット98
時期:2020年ゴールデンウィーク
場所:東京ビッグサイト 西展示棟・南展示棟・青海展示棟・会議棟 他

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. 第2回新潟国際アニメーション映画祭
     今年3月に初開催されて話題を呼んだ新潟国際アニメーション映画祭が、2024年3月に第2回を迎える。…
  2. 「アニメーションの表現」
     2023年10月23日から11月1日まで開催されている第36回東京国際映画祭は、昨年より上映本数、…
  3. 『いきものさん』© 和田淳・ニューディアー/東映アニメーション
     日本を代表するアニメーション作家として、いま“和田淳”を筆頭に挙げる人は多いだろう。2010年に『…
ページ上部へ戻る