世界各国の長編アニメーションを上映する祭典「GEORAMA2017-18 presents ワールド・アニメーション 長編アニメーションの新しい景色」が、2018年1月13日から2週間、東京・渋谷のイメージフォーラムで開催される。
日本初公開も含めて、期間中は長編アニメーション19本、短編9本の全28作品が上映される。『新感染 ファイナル・エクスプレス』が注目されたヨン・サンホ監督の『豚の王』、『HAVE A NICE DAY』のリュウ・ジアン監督の『PIERCEING I』など、話題の監督の長編デビュー作。イラン初の本格アニメーション『天国から見放されて』(アリ・ノーリ・オスコーイエ)、来日した監督が自らライブ演奏上映とトークをする『トーリー・パインズ』(クライド・ピターソン監督)と目玉作品が目白押しだ。
「GEORAMA」は、世界の幅広いアニメーションを紹介する国際アニメーションフェスティバルとして2014年にスタートした。今回で3回目を迎える。アニメーション配給のニューディアーが企画・運営する。プログラムを選定したニューディアーの土居信彰氏は、新千歳空港国際アニメーションフェスティバルのデイレクターとしてもお馴染みだ。
GEORAMAでは作家性の高い作品に目を向け、さらにイベントは6つの主要なプログラムで構成する。「アジアの新しい景色」、「アメリカ大陸の新しい野生」、「ヨーロッパの新しい風」、「リ=ディスカバリング・クラシッス」 、「ベスト・オブGEORAMA」、「特別プログラム」である。テーマ性を持たせることで、観客が作品にアプローチしやすくなっている。
日本はテレビアニメや劇場アニメの制作本数が多く、世界的にはアニメーション大国としてみられている。しかし、国内作品が強力なことで、逆に海外作品の紹介の場が充分でない。海外の大作映画でも日本未公開というケースは少なくない。
特に作家性を打ち出した長編アニメーションは海外では映画祭で上映されることが多いが、日本ではそうした映画祭が少なく紹介の場が限られている。GEORAMAは、そうした作品を上映し、映像ファンのニーズを応えるイベントだ。世界のアニメーションの動向に関心がある人にとっては、マストなものと言っていいだろう。
開催期間は2018年1月13日から26日まで、東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムとなる。1回ごとの前売券・当日券のほか、前売りの4回券(4400円)、10回券(10000円)も用意されている。ここで機会を逃すと、次にスクリーンで観られるのがいつになるか といった作品も少なくない。まとめて鑑賞するのにもよい機会だ。
上映作品の詳細は、公式サイトにて確認できる。
GEORAMA2017-18 presents ワールド・アニメーション
特集「長編アニメーションの新しい景色」
2018年1月13日(土)〜26日(金)
会場:シアター・イメージフォーラム
http://newdeer.net/world-animation