2018年のスタートは「君の名は。」 地上波初放送は1月3日・テレビ朝日系

「君の名は。」 

 2016年8月に公開され、歴史的な大ヒットを記録した新海誠監督の長編アニメ映画『君の名は。』が、さらに多くのファンの手に届くことになった。映画公開からおよそ1年4ヵ月あまり、いよいよテレビ地上波で初放送が決まった。
 記録的なヒット作だけに、大きな舞台が用意された。2018年1月3日21時より、テレビ朝日系列24局にて放送される。年明けの三が日の最後、多くの人がテレビを視聴する機会が多い日の夜と、本作がテレビ朝日の年末年始の目玉番組であることが分かる。

 作品は映像ファンに人気の高かった新海誠が監督、2016年に全国公開した。田舎に住む女子高校生・三葉と、東京に住む男子高校生・瀧が夢の中で身体と心が入れ替わることからはじまり、それがやがてより大きな物語につながっていく。
 コメディタッチの導入から、中盤以降のドラスティックな展開、そして二人の運命は…と。音楽やお馴染みの輝くような美術など、見どころ満載だ。
 作品は若者から圧倒的な支持を受け、さらに広い世代に伝わり大ヒット。国内興行収入は250億円を超え、日本映画としては宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』に続き史上2位となった。
 それでもまだ本編を観ていない人は数多い。話題作だけに、1月3日のテレビ放送に、多くの視聴者が集まりそうだ。

 テレビ放送をするテレビ朝日の動きも注目される。同局は、2017年4月に長年人気を博してきた劇場映画の放送枠「日曜洋画劇場」を終了したばかりだ。しかし、11月12日には、やはり2016年大ヒットの『シン・ゴジラ』を地上波放送し、大きな話題を呼んだ。放送枠に捉われず話題の大作映画があれば思い切って放送していくという方向性が見て取れる。
 またテレビ朝日はこれまで、他の地上波局に較べてアニメ映画に力をいれているとの印象が薄かった。それが今年になり、これまでの新海作品『言の葉の庭』、『雲のむこう、約束の場所』などを相次ぎ放送している。新海誠監督に注力する。今後もさらにアニメに目を向ける可能性もありそうだ。
 日本映画のなかでアニメの存在感が、近年増している。テレビ放送にとっても、優良番組だ。今後もヒット作を中心に放送権の活発な獲得が期待できそうだ。

2018年1月3日(水) 21時~
テレビ朝日系24局ネットにて放送

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