
2024年の国内の有料動画配信サービスの市場規模が5710億円だったことが分かった。⼀般財団法人デジタルコンテンツ協会(DCAJ)が、2025年4月23日に発行した「動画配信市場調査レポート2025」で明らかにした。
DCAJによれば2024年の市場は前年5370億円から340憶円の増加、伸び率は前年比で6%だった。伸び率がやや鈍化したことで市場は成熟期に入ったと見られるが、調査開始以来の成長を続いている。今後も技術革新と視聴スタイルの多様化を背景に市場の成長が続くとする。
「動画配信市場調査レポート」は、動画配信の市場規模を把握するためDCAJが独⾃で調査して毎年結果をまとめている。今回は2024年1月から12月末日までにユーザーが動画配信サービスに⽀払った代⾦を総額として算出した。動画配信サービスには利用者から直接課金をしない広告ビジネスもあるが、この調査では動画配信事業者が得る広告費は含んでいない。
一方でレポートでは、有料動画配信サービス拡大の理由のひととして広告付き低価格プランの普及のよりユーザーの負担軽減と選択肢が貢献していることもあげている。また、事業者間の連携や統合、サービス内容や料金体系の多様化が進展などにも注目している。プラットフォーム間の競争から技術革新と視聴スタイルの進化が進んでいることも市場が成長する理由だ。
今後の動向については、動画配信プラットフォームは独占コンテンツを強みもあり市場拡大が続くとする。2029年には市場規模は6780億円規模に達すると推計した。
レポートではこのほか21社を超える主要事業者へのヒアリングを通して現在の市場構造と事業者戦略を分析すしている。中長期的な業界動向を見据える。また海外の動向についても事例を分析する。
レポートの価格は税込み13200円。SPIインフォメーションにより販売するダウンロード版のみの取り扱いだ。
「動画配信市場調査レポート2025」
制作・発⾏:⼀般財団法⼈デジタルコンテンツ協会
定価13200円(税込)
https://www.dcaj.or.jp/project/sale/index.html#anc01