
テレビ朝日ホールディングス(テレビ朝日HD)は、2月12日に2026年から2029年までの新経営計画「START UP テレ朝!! 経営計画 2026-2029」を発表した。
2029年の開局70周年に向けて、4年間で連結売上高を3360億円から4000億円に、営業利益を240億円から330億円に拡大する。有明に開業する大型イベント施設「東京ドリームパーク」の活用やIP創出、ABEMAとの連携強化、スタートアップ企業へのM&A、AIの活用で実現するとしている。
IP創出で、大きく期待されるのがアニメだ。これまでもアニメ放送枠の拡大を打ち出してきたテテレビ朝日HDだが、新経営計画のなかでも多く言及されている。
まず大きく掲げられたのが、展開するアニメ作品数の倍増だ。出資作品だけでなく、自社幹事作品を増やし、アニメ事業からの売上を4年間で1.5倍にする。
さらに「企画開発」「出資」「制作」「プロデュース」までの垂直統合型の組織を目指す。上流から下流までをカバーしたトータルなアニメ事業が目標だ。
企画開発では地上波深夜枠の活用が重要になりそうだ。テレビ朝日HDは深夜枠でを収益性のある戦略コンテンツ開発の場にするが、その筆頭がアニメだ。深夜アニメ枠の数を増やすことで、まず量的な拡大を目指す。
有力なコンテンツを得るためには、大手出版社との戦略的アライアンスを強化する。また得意とするスポーツ関連や音楽分野でもアニメとの連動を視野に入れる。
作品の企画開発となると、アニメーション制作スタジオとの連携も重要になる。鍵となるのは完全子会社のシンエイ動画である。現在も『クレヨンしんちゃん』や『ドラえもん』などの大型作品があるが、今後はさらなる役割が期待される。さらに国内最大の制作会社東映アニメーションとの連携も強化する。テレビ朝日HDは東映アニメーションの親会社である東映の筆頭株主であり、東映アニメーションの大株主でもあり、同社を持分適用会社として資本的なつながりが強い。そうした関係を積極活用することになりそうだ。
アニメはグローバル戦略でも大きな役割を果たす。テレビ朝日HDは海外向けの番組販売からアニメの自社世界展開、海外拠点開設を視野にいれる。先行して『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』などで進むインドでの展開の本格化を目指す。
スタートアップ企業でもアニメ制作とイベント制作のHIKE Holdingsに出資する。2029年に向けたテレビ朝日HDのアニメビジネスは今後さらに活発化しそうだ。










