徳間記念アニメーション文化財団は、2018年度の「アニメーション文化調査研究活動助成制度」の助成対象研究者の公募をこのほど開始した。三鷹の森美術館の公式サイトにて、概要と詳細を掲載、さらに応募書類を配布している。
調査研究活動助成制度は毎年、財団が実施しているもので、国内外のアニメーションの調査研究に最大50万円を助成する。応募締め切りは2018年1月31日まで。1月13日には応募者に向けた説明会を三鷹市の三鷹ネットワーク大学にて実施する。
徳間記念アニメーション文化財団は、2001年に三鷹の森ジブリ美術館に運営を担う組織として設立された。美術館の運営や、企画・展示、さらには外部のアニメイベントなどへの協力もしている。
幅広い財団の活動のひとつが、アニメーション文化の調査研究、普及、啓発活動である。研究助成金もその一環である。
今回助成の対象となる研究は、
・「アニメーションの理論・歴史」
・「アニメーション制作方法およびその技術」
に関するもの。これ以外にも、これらの趣旨に寄与する研究を含む。
対象者は、大学院修士、博士に在籍、もしくは進学予定。大学・研究機関・教育機関・博物館・図書館での研究者。さらにフリーの研究家も対象とするなど幅広い。
かつては年齢の制限もあったが現在は特に設けられていない。国籍や居住地は問わないが、調査研究は日本語で行われること、2019年3月31日までに成果がまとめられることが条件になる。
応募された書類は、選考委員による会議のうえ決定、助成額も決められる。昨年2017年度は臼井直也氏の「学研アニメーションに関する基礎研究-人形を中心とした製作体制および作品評価の分析を中心に-」が選ばれている。一昨年は、助成対象研究はなかった。
1月13日の説明会では、「申請書の書き方」、「調査研究テーマの選び方」、「調査研究計画の立て方」などを紹介する。申請上のアドバイスもするが、参加がなくとも助成制度応募は可能だ。場所は三鷹駅から徒歩1分の三鷹ネットワーク大学 教室C。11時から12時まで予定している。
助成制度の詳細は、三鷹の森美術館の公式サイトにて確認出来る。
三鷹の森ジブリ美術館
「アニメーションに関する調査研究活動をサポートします」
http://www.ghibli-museum.jp/news/012810/