エンタテイメント総合企業のセガサミーホールディングスは、11月30日に2018年3月期の通期連結業績予想を大幅に引きさげた。
当初3800億円とされていた売上高は3300億円と、従来予想よりおよそ13%下回る。これまでは前期実績の3669億円を上回るとしていたが、新しい予想では前年比で減収になる。
また営業利益は200億円から130億円、経常利益は160億円から100億円、さらに当期純利益は110億円から50億円に半減する。こちらは前年の実績を大きく下回ることになる。
業績予想の大きな理由は、18年2月1日から施行されることになった遊技機に関する規制の改正である。これに同社の主力事業である遊技機の販売スケジュールを大幅に見直した。パチンコの新規タイトルが11から10に、パチスロのタイトルは7から5に減り、販売台数が従来の見通しより低くなる。
遊技機事業の売上は1500億円を見込んでいたが、これを1050億円に引き下げる。営業利益も200億円から85億円に引き下げる。
一方、もうひとつの主力事業、ゲーム、ネットワーク、アニメなどから構成されるエンタテイメントコンテンツ事業は堅調である。とりわけパッケージソフトのゲームとアミューズメント機器が好調であった。デジタルゲームの新作投入が見込みより遅延し、売上高は2200億円の予想から2150億円に変更する。しかし、営業利益は100億円から140億円に上方修正する。
この結果セガサミーホールディングスの売上、利益は、ともにエンタテイメントコンテンツ事業が遊技機事業を上回ることになる。