ギャガの大株主にハウステンボスとクリーク&リバー、第三者割当増資を引き受け アニメ事業も注目

ファイナンス決算

映画製作・配給のギャガに、新たな企業が資本参加した。テーマパーク運営のハウステンボスとクリエイターエージェント業務のクリーク・アンド・リバー社である。
ギャガは2016年7月29日付で、両社を引受け先とする第三者割当増資を実施した。引受け金額は明らかにされていないが、これによりハウステンボスのギャガに対する持株比率は36%、クリーク・アンド・リバー社の持株比率は15%となる。一方で増資後も、ギャガの代表取締役会長CEOでオーナーの依田巽氏と同氏の個人会社ティー ワイ リミテッドが合計49%の株式保有を続けている。経営体制も増資前と同じ体制を継続している。

ギャガは1986年に藤村哲哉氏により設立された。海外の良質の映画を買付けて国内配給することに定評がある。『キルビル』や『バベル』『グリーンマイル』といったヒット作がある。アニメーションファンには『コララインとボタンの魔女』の配給でお馴染みだろう。このほか手塚治虫原作の『MW -ムウ-』や村上隆監督の『めめめのくらげ』なども配給している。
2001年にはヘラクレス市場に上場したが、長年、資本関係は不安定であった。2006年に上場廃止、そのままUSENの子会社となり、2009年にはティー ワイ リミテッドと木下工務店グループが会社をMBOのかたちで買い取った。さらに2014年に木下工務店グループが株主から退いた。そして、今回新たにハウステンボスとクリーク・アンド・リバー社が大株主に加わる。

ハウステンボスは旅行事業の大手HISグループの子会社で、国内有数のテーマパークであるハウステンボスを運営する。一方、クリーク・アンド・リバー社は、ゲームや映像制作のクリエイターのエージェント業務の大手である。近年は、番組制作やゲーム制作などコンテンツ創出も手がけるようになっている。いずれも映画についてはこれまではあまり深く関わってこなかった。
しかし、ハウステンボスは、ライバルとなる東京ディズニーリゾートやユニバーサル・スタジオ・ジャパンが映画やキャラクターに密接に結びつき集客効果を発揮しているのに対して、独自のコンテツを持たない。ギャガとの結びつくことで、今後、映画とテーマパークとの連動が期待できる。またクリーク・アンド・リバー社は自社のスタッフやネットワークを活かした映画制作とその配給が視野にいれることが可能だ。

ハウステンボスとクリーク・アンド・リバー社は、すでに2015年に白組と共同で、劇場CGアニメ『GAMBA ガンバと仲間たち』に共同出資をしている。映画事業への進出は突然生まれたものでなく、映画業界進出の足掛かりを探すなかでギャガに行き着いたと言える。
またギャガは2016年春にアニメ事業への参入を発表している。『GAMBA ガンバと仲間たち』に出資したハウステンボスとクリーク・アンド・リバー社との連携、そしてアニメと連動が期待できるテーマパークとのつながり。ギャガの新たな資本政策は、アニメ関係者にも無関係ではなさそうだ。

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