アニメやマンガ・ゲームの関連商品のアニメイトが、新たな海外店舗を出展することになった。株式会社アニメイトは2017年12月末に、韓国・ソウル市龍山区に、「アニメイト ソウル龍山」をオープンすると発表した。
出店は、韓国を代表する大型複合モールI`PARK mallのリニューアルに合せたものだ。地上9階建の6階にキャラクター商品の専門店を集めたキャラクターゾーンが設けられ、そのひとつとなる。同ゾーンには、アニメイトの他バンダイやタミヤ、LEGOといったキャラクターの有力店舗が並ぶ。I`PARK mallは龍山駅と直結し交通も至便なことから、現地のアニメ・マンガ・ゲームファンが足を運びそうだ。
アニメイトは進出にあたり、現地のDaewon Media Co., Ltd.(大元メディア)を共同パートナーにする。大元メディアは日本コンテンツの取り扱いも大きい韓国の有力アニメ・キャラクター企業である。力強いパートナーを得ることで、事業展開を目指す。
店舗の広さは93.92㎡、キャラクターグッズのみを取り扱う。商品アイテム数は約1万個となる予定だ。
アニメイトは国内で120店舗以上を展開するキャラクター商品の巨大チェーンとして知られる。その規模の大きさは一般の書籍チェーンにも匹敵する。イベントや関連イベントも多く実施して、日本のポップカルチャーを牽引する存在だ。
海外の店舗はこれまでは、中国・上海、香港、台湾の台北總店、台中逢甲店と中華圏が中心となっていた。2016年には出版各社と協力するジャパン マンガ アライアンスを通じてタイ・バンコクで大型店舗をオープンし、現地で人気を集めて好調だ。今回の韓国・ソウル進出はこれに続くものとなる。
近年、インターネットによるアニメの動画配信の拡大、普及もあり、アニメやマンガなどの日本のポップカルチャーの人気は再び高まっている。一方で、ファンからのニーズが高い関連商品の海外での供給は不十分とされている。
アニメイトをはじめ日本企業はECサイトを通じた販売にも積極的だ。しかし、実店舗で商品が手に取れることが、ファンの購買をさらに拡大するとみられる。海外店舗は商品の仕入れなど日本とは異なる手間も多いが、今後のさらなる伸びが期待できる。アニメイトはそうした流れを牽引することになりそうだ。
アニメイト ソウル龍山
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ソウル特別市龍山区ハンガンデロ23路55 I-PARK Mall6階リビング館トイ&ホビー14