「PSO2」好調のセガサミー エンタメ牽引で第2四半期利益が急伸 予想を上方修正

ファイナンス決算

エンタテイメント大手のセガサミーホールディングス(セガサミーHD)は、2016年9月28日に2017年3月期第2四半期の連結業績予想を修正した。連結売上高は1800億円から1700億円に引き下げられたものの、営業利益は65億円から140億円、経常利益は65億円から135億円に大きく上方修正された。
また純利益は34億円から210億円に変更された。当初予想の5倍以上、また前年同期2.17倍となるが、これはエンタテインメントコンテンツ事業の好調に加えて、固定資産の譲渡利益を計上したためである。セガサミーHDは大阪市中央区の保有数するアミューズメント施設の心斎橋GIGOの土地・建物を、9月27日に約120億円で投資会社売却している。これにより売却利益約94億円が発生し、純利益が拡大した。

売上高の減少は遊技機事業が軟調だったためである。販売スケジュールの見直しもあり、主力タイトルの納品の一部が第3四半期以降にずれこんだ。遊技機事業の当初予想売上高の800億円は650億円になる。
パチンコ遊技機の販売台数は当初予想の13万9000台から8万2000台となる。パチスロ遊技機は6万8000台予想が7万6000台となるが、両者の合算では予想に届かない。一方で、製造コストの改善と、開発費などの販管費は減少しており、収益の改善は進んだ。当初予想の105億円が108億円に引き上げられる。

好調だったのはエンタテインメントコンテンツ事業である。売上高は当初の930億円から980億円に変更されたほか、利益は10億円の予想から77億円に大幅に引き上げられている。
2016年4月にPlayStation4向けの配信を開始した『ファンタシースターオンライン2』が好調を維持している。同作はテレビアニメ化が決定しており、2016年1月から放送予定である。今後も、持続した勢いが期待されている。
またスマートフォン向けでは『ぷよぷよ!!クエスト』、『チェインクロニクル ~絆の新大陸~』、『オルタン
シア・サーガ-蒼の騎士団-』が堅調。パッケージゲームでも『Total War: WARHAMMER』、9月発売の作『ペルソナ5』などが堅調としている。
さらにアミューズメント関連では『艦これアーケード』が好調で、とりわけレベニューシェアモデルによる収益が想定を上回った。映像分野では劇場版『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』が、シリーズ過去最高の興行収入となった。各セグメントでヒット作があり、総合エンタテインメント企業ならでは、力を発揮した。
通期連結業績予想については今回は修正せずに、第3四半期以降の状況を見極めたうえで公表する。

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