東京アニメセンター in DNPプラザ 市ヶ谷にオープン 企画展示第一弾はタツノコプロ

東京アニメセンター in DNPプラザ

 日本のアニメ文化を国内外に広く発信する拠点が、東京新宿区の市ヶ谷に2017年10月28日(土)にオープンする。東京アニメセンター in DNPプラザである。センターは2006年3月から2017年7月までの10年以上、秋葉原UDXビルで運営されてきた東京アニメセンターが移転、そのノウハウを引き継ぐ。
 新たに大日本印刷(DNP)が、一般社団法人 日本動画協会と共同運営する。新しい拠点となった市ヶ谷の建物は、DNPが運営するDNPプラザの中に位置する。
 オープン前日となった26日には、施設オープンの記者会見が開催され、日本動画協会理事長の石川和子氏らが挨拶をした。また、メディアや関係者に施設も披露された。
 
 秋葉原の東京アニメセンターは秋葉原の真ん中にたっぷりしたスペースを取っていたのが印象的であったが、新施設もかなり広めになっている。地下一階ではあるが、明るいエントランスから入り、そのまま一部が吹き抜けになっており、暗さは感じさせない。
 さらにこの吹き抜け部分がショップとして活用され、その奥が展示スペース、さらに奥に進むとデジタル作画の体験コーナーになっている。高い天井は、企画展示映えがして、使い勝手もよさそうだ。

 その企画展の第一弾として、オープンと同時に「タツノコプロ コレクション 2017」展が始まる。今年で55周年を迎えた老舗プロダクションの歴史と作品、それに最新作を紹介する。パネルでスタジオの歴史を追うと同時に、多彩な最新作が並んだのが印象的であった。
 『infini-T Force』、『タイムボカン 逆襲の三悪人』、『Wake Up, Girls! 新章』、『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』、『アイドルタイムプリパラ』など作品の幅の広さに驚かされる。巨大なスクリーンやフォトスポット、大型パネル、スタッフや声優からのメッセージと、展示の内容も楽しい。

 センターでは、DNPが開発するVR(Virtual Reality)やAR(Augmented Reality)などの新しい鑑賞技術や最新の印刷技術も活用するという。デジタル分野の新技術を盛り込むのが、新しい試みだ。
 デジタル作画の技術紹介、体験も、新技術を得意とするDNPらしい展示だ。アニメ業界の技術革新は、こんなところにまで押し寄せていると思わせあところも、新しかった。

東京アニメセンター in DNPプラザ
https://animecenter.jp/

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