バンダイナムコHD 上海に中国子会社設立 グループ事業の拠点に

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 エンタテインメント事業の大手バンダイナムコホールディングス(バンダイナムコHD)は、中国でのビジネスをさらに拡大するべく、同国の地域統括会社BANDAI NAMCO Holdings CHINA CO., LTD.(万代南夢宮(中国)投資有限公司)を設立することを決定した。2017年9月20日に取締役会で決議した。
 2017年12月に上海市に設立予定、資本金3000万US$は全額バンダイナムコHDが出資した完全子会社とする。また日本の代表取締役にあたる董事長は、バンダイナムコエンターテインメントの取締役である冷泉弘隆氏が兼務する。

 新会社の設立は、バンダイナムコHDの中期計画の重点戦略のひとつとなっている「グローバル市場での成長」戦略に基づくものである。中国本土における純粋持株会社となり、グループの事業会社の支援、連携、ファイナンス機能の役割を担う。
 中国地域にはすでに、玩具事業のバンダイナムコ アジア、製品製造管理・商品企画のバンダイ(深浅)が存在する。今回設立された新会社は、これまでバラバラだったこうした事業も日本と同様に持株会社のもとに統括することになりそうだ。玩具に較べて中国展開が遅れていたゲームや映像、音楽、キャラクターライセンス事業の拡大が期待出来そうだ。日本にキャラクターIPを使ったゲームやアニメは中国で人気が高い。

 バンダイナムコHDは、これまで海外主要地域の統括会社としてバンダイナムコホールディングス USA(米州統括)、バンダイナムコホールディングス UK(ヨーロッパ統括)、バンダイナムコホールディングス ASIA(アジア統括)の3拠点を構えている。
 今回は急激にビジネスが拡大、今後の成長も見込める中国を、香港に拠点があるバンダイナムコホールディングス ASIAから新たに分離するかたちである。また同社は既にヨーロッパの統括拠点を英国からフランスのバンダイナムコホールディングス フランスに移行すると明らかにしている。グローガル市場でのさらなる成長を目指して、経営体制の構築を積極的に進める。

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