2017年10月27日から29日までの3日間、日本科学未来館にてDIGITAL CONTENT EXPOが開催される。イベントはゲームやアニメといったコンテンツ分野に関連にある産業技術を集めたものだ。最新の技術を披露し、情報交換することで、コンテンツ技術の発展を目指す。
開催2日目の10月28日には、毎年恒例となったASIAGRAPH2017創(つむぎ)賞・匠(たくみ)賞の両賞の授賞式が行われる。また受賞者によるトークイベントも予定されている。
創(つむぎ)賞はクリエイティブの領域で優れた業績を残した人物を、匠(たくみ)賞はコンテンツの技術の領域での専門家を顕彰する賞だ。2007年にスタートし、今年で11回目を迎える。
今年の受賞者は創賞には、アニメーション監督の片渕須直氏、そして映画プロデューサーの真木太郎氏が選ばれた。いずれも映画『この世界の片隅に』に関わった。監督とプロデューサーを通して、作品を高く評価したかたちだ。
まあ匠賞は公演に最新技術を取り入れ、また海外でも活躍する狂言師の野村万蔵氏に決定した。伝統文化とテクノロジーの融合を評価した。
創賞は2016年から2017年にかけての話題作をピックアップしたが、昨年(2016年)の受賞者は映画『君の名は。』の監督を務めた新海誠氏。2年連続で、長編アニメ映画からの受賞者となった。
創賞はこれまでも、アニメーション分野から多くの受賞者を出している。監督では押井守氏、細田守氏、原恵一、プロデューサーでは鈴木敏夫氏、石川光久氏らである。しかし、監督とプロデューサーの同時受賞は今回が初となる。
28日(土)のトークイベントでは、CGアーティストの河口洋一郎氏がモデレータとなり、真木太郎氏と野村万蔵氏が出演する。映画・アニメとハイテク狂言、異色の顔合わせで何が語られるかも注目される。
DIGITAL CONTENT EXPO 2017
http://www.dcexpo.jp/
[創(つむぎ)賞のこれまでの受賞者]
2007年 押井守
2008年 井上雄彦
2009年 宮本茂
2010年 鈴木敏夫
2011年 秋元康
2012年 細田守
2013年 清川あさみ
2014年 石川光久
2015年 原恵一
2016年 新海誠
2017年 片渕須直、真木太郎