2018年、「あしたのジョー」を原案に新たな世界が生まれる 「メガロボクス」製作発表

「メガロボクス」

 テレビアニメスタートから50年あまり、アニメ史を彩った数々の作品がリメイク、リブート、翻案で新しいかたちに生まれ変わることが近年増えている。2018年に、その極め付けといもいうべき作品が、世に登場することが明らかになった。
 原作:高森朝雄(梶原一騎)、ちばてつやの傑作マンガ『あしたのジョー』を原案に新たなテレビアニメが製作されることになった。2018年春より新作オリジナルアニメ『メガロボクス』が放送を開始する。

 『あしたのジョー』は、風来坊として生きてきた少年・矢吹丈がボクシングと出会い、それに人生を賭けることになるスポーツマンガの傑作だ。1968年より講談社のマンガ誌「週刊少年マガジン」に連載が開始、社会現象といえるほどの一大ムーブメントを引き起こした。矢吹丈、そして彼をとりまく力石徹、白木葉子、丹下段平といった魅力的なキャラクターたちは誕生から50年を迎えた今でも現役だ。
 映像化もたびたびされてきた。1970年のテレビアニメシリーズ、1980年の『あしたのジョー2』、2本の劇場アニメに、1970年と2011年の実写映画もある。丈役を人気タレントの山下智久が演じた劇場映画は若い世代にもお馴染みだろう。

 そうしたなかで2018年に登場する『メガロボクス』は、これまでとかなり様相を変えそうだ。まずタイトルの『メガロボクス』は、一見すると『あしたのジョー』との関わりを感じさせない。また『あしたのジョー』を原作とせずに、原案としている。さらにオリジナルアニメを掲げていることだ。
 一方で今回発表されたイントロダクション「薄暗い地下のリング。JD(ジャンク・ドッグ)と呼ばれる男が今日も八百長試合に身を沈めていた。生きるために。」と、地下のリングに佇む主人公のビジュルには、『あしたのジョー』のような息吹が漂う。一体、どんな世界が展開するのか、気にならず得ないだろう。

 これまでにない作品に挑むスタッフには、監督にアニメ『進撃の巨人』のビジュアルコンセプトや『甲鉄城のカバネリ』のコンセプトデザイン/コンセプトアートを手がけた森山洋を起用。得意とするコンセプトデザインも手がける。シリーズ構成・脚本は実写作品で活躍する真辺克彦、小嶋健作。早速公開されたPVで印象的なフレーズを重ねる音楽に国内外で活動するmabanuaが参加する。
 そしてアニメーション制作はトムス・エンタテインメントとなる。近年、新しいビジネスに積極的な同社の挑戦的なプロジェクトのひとつとなる。
 かつての傑作を現代に蘇らせることは決して珍しくない。しかし、『メガロボクス』は定番コンテンツの活性化に新たな視点をを与えそうだ。

『メガロボクス』
http://megalobox.com/

原案:「あしたのジョー」(原作:高森朝雄、ちばてつや/講談社刊)
監督・コンセプトデザイン:森山洋
シリーズ構成・脚本:真辺克彦 小嶋健作
音楽:mabanua
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
製作:メガロボクスプロジェクト

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