手描きに、3DCGコースも 3泊4日で学ぶ「アニメーションブートキャンプ」が今年も開催

アニメーションブートキャンプ 2017

 アニメーション制作の第一線で活躍するプロのもと、業界を目指す学生が4日間の合宿で技術を学ぶ「アニメーションブートキャンプ 2017」が11月に開催される。「アニメーションブートキャンプ 」は2012年から実施される短期集中プログラムで、参加者から好評を博してきた。今年は2017年11月10日(金)から13日(月)まで、長野県諏訪の研修所で実施する。
 プログラムはアニメーション業界と教育機関が連携するもので、文化庁のメディア芸術連携促進の一環として支援を受けている。そのためワークショップの参加費用は宿泊費、食費、旅行保険など実費約14000円程度とし、学生に参加しやすく設定されている。

 一方で、6年目となる今年はこれまでと大きく違う点もある。従来は手描きアニメーションを目指す学生を対象としてきたが、新たに3DCGアニメーションを目指す学生のためのプログラムを設けた。アニメーション制作におけるCGの広がりを見据えた。
 毎年、プログラムの魅力になっている講師陣の充実ぶりは今年も引き継がれる。アニメーター・キャラクターデザインからは青木一紀氏(手塚プロ)、浅野恭司氏(WIT STUDIO)、稲村武志氏(スタジオポノック)、大久保徹氏(プロダクション I.G)、押山清高氏、佐藤好春氏(日本アニメーション)、瀬口泉氏、山田桃子氏(手塚プロ)。演出・脚本からは片渕須直氏、富沢信雄氏(テレコム)、そして3DCGアニメーションから今川洋尚氏が参加する。募集人数は24名程度としているから、かなりみっちりした少数教育となる。

 講義の内容は、専門学校や大学でのアニメーション教育とは異なる視点を持ち込む。創造性と技術の双方のバランスを重視する。2016年はグループワークによる2つの課題と4つの講義でカリキュラムを組んだ。講師は作画のポイントや問題解決のアプローチ、異なるやりかたの可能性などを教授する。また参加者は4日間の合宿に加えて、12月に行われる講評会にも出席する。
 応募資格はアニメーション制作に関心のある大学生、専門学校生、各種学校生で、全日程に参加できることが必要だ。また3DCGアニメーションのプログラムを希望する場合は、mayaもしくは3dsmaxなどの3DCGソフトウェア操作方法を習得しており、アニメーション制作の経験があることが条件になる。詳細は「アニメーションブートキャンプ 2017」のサイトで確認できる。

「アニメーションブートキャンプ 2017」
https://animationbootcamp.info/

2017年11月10日(金)〜11月13日(月)3泊4日(合宿)
2017年12月中旬(講評会)
募集人数: 24名程度(予定)
参加費: 約14,000円(予定)

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