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玩具のタカラトミー、ゲームのセガ、そして総合商社の三菱商事が、日本のキャラクターなどを軸にした海外事業展開で協力することになった。2025年1月31日、3社は「日本 IP の海外 MD ビジネス拡大を見据えた新事業創出における覚書」を締結し、北米での共同事業検討を開始したと発表した。
まずは3社の協力で日本 IP を軸にしたエンタテイメントの複合店を北米で展開する共同事業検討する。海外でのキャラクター商品の展開を目指す。
現在、日本のアニメやマンガ、ゲームが世界で広がり、作品やキャラクターも高い人気を博している。一方で、海外ではそれらの関連商品は十分供給されておらず、ユーザーが海賊商品に流れるなど機会損失となっているとの指摘も多い。近年は関連各社が流通経路や小売り展開の強化、EC販売の強化に乗り出しているが、それでもまだまだ開拓の余地は大きい。
そうしたなかで今回は玩具大手のタカラトミーとアミューズメント施設で実績のあるセガ、それに海外事業開発とネットワークに強みを持つ三菱商事の3社が、この分野で手を組む。
事業検討の段階とはなっているが、まずは世界最大のエンタテイメント市場である米国を中心とした北米がターゲットになるようだ。
また発表では北米では日本のゲームセンターのような施設の人気が高まっていることを指摘する。そこでカプセル玩具やクレーンゲームなど体験型の筐体を備えた小売店を目指す可能性が高い。日本ならのキャラクター、商品、体験型店舗が北米、そして世界でどのような支持を得られるのか、今後の日本のキャラクタービジネス拡大の試金石ともなりそうだ。