あにめたまご2018 制作4団体と作品が決定 手描きからCGまで

アニメーター

 2017年6月5日、日本動画協会は平成29年度(2017年度)の若手アニメーター等人材育成事業「あにめたまご2018」のアニメーション制作受託団体と制作作品を発表した。制作作品数はこれまでと同様4作品、制作団体は2つの企画が2社合同となり、全部で6社が参加する。
 IMAGICAイメージワークスとロボットが『TIME DRIVER 僕らが描いた未来 』 (仮)で、スタジオななほしとウサギ王が『えんぎもん』 (仮)で制作チームを組む。トマソンは『12バスターズ -Twelve busters-』 (仮)、ピコナは『Midnight Crazy Trail』 (仮)で参加する。

 あにめたまご2018は、2011年度より文化庁が実施している人材育成事業である。実際にアニメーションを制作するなかで若手のアニメーターの技能アップを目指している。年間を通して20数分程度のオリジナル作品を作るユニークなコンセプトを採用している。
 2014年度より日本動画協会が運営をしており、現在は「あにめたまご」の愛称で知られている。完成した作品は、制作にあたった若手アニメーターも登壇する上映会などで広く紹介されている。

 プロジェクトは、当初は手描きのアニメーターだけを対象にしてきたが、現在は、CG技法の普及もあり、CG作品も対象にしている。今回は『えんぎもん』と『Midnight Crazy Trail』と、初めて3DCG作品が2本選ばれた。アニメーター育成の方法も変化するだけに、若手アニメーター等人材育成事業にとっては大きな転換となりそうだ。
 またプロジェクトは、これまで中堅以上のアニメスタジオが元請けになることが多かった。しかし、今回はイマジカ・ロボットグループのIMAGICAイメージワークスとロボット以外は、比較的規模の小さなスタジオになっている。アニメーターと同時にスタジオ自身も、若手と共に育つことが期待される。
 育成事業は年明けまで制作を続け、年度末には完成予定。その後は、広く一般に完成作品を披露する機会が設けられる。

あにめたまご 2018
https://animetamago.jp/

[制作受託団体・作品]

■ IMAGICAイメージワークス/ロボット
『TIME DRIVER 僕らが描いた未来 』 (仮)
監督:山元隼一
プロデューサー:礒部亜希子・間宮良介・岩澤朋也・加納秀紀

■ スタジオななほし/ウサギ王
『えんぎもん』 (仮)
監督:佐藤広大
プロデューサー:山口弘太

■ トマソン
『12バスターズ -Twelve busters-』 (仮)
監督:沼田心之介
プロデューサー:沼田友之介

■ ピコナ
『Midnight Crazy Trail』 (仮)
監督:ワタナベシンイチ
プロデューサー:吉田健

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