「GODZILLA 怪獣惑星」第一章、2017年11月公開 フランス・アヌシーでプレゼンテーションも

ゴジラ

 東宝が世界に誇る映画のキャラクター新たな映像になって2017年より公開する。かねてより製作発表されていたアニメーション映画『GODZILLA』の正式タイトルがこのほど明らかになった。2017年11月に第一章『GODZILLA 怪獣惑星』として全国公開される。
 「ゴジラ」は1954年に特撮映画として世に送り出された。以来、国内はもとより海外でも数多くのシリーズが製作されてきた。2016年には庵野秀明総監督のもと『シン・ゴジラ』が撮られ、大ヒットになっている。しかし、アニメーション映画での映像化は『GODZILLA 怪獣惑星』が初めて。しかも、アニメーション制作にあたってはCGを導入すると話題たっぷりだ。

 スタッフがまた豪華である。アニメーション制作は、『シドニアの騎士』、『亜人』、『BLAME!』で、日本のCGアニメーションに新風を巻き起こし続けるポリゴン・ピクチュアズである。これらの3作品がマンガを原作にしていたのに対して、『GODZILLA 怪獣惑星』ではゴジラをコンセプトにしつつオリジナルなストーリーが展開する。ポリゴン・ピクチュアズの飛躍になるだろう。
 劇場版「名探偵コナン」シリーズの静野孔文監督、『亜人』や『BLAME!』の瀬下寛之監督が共同で監督を務める。さらにストーリー原案・脚本に『魔法少女まどか☆マギカ』の虚淵玄(ニトロプラス)、キャラクターデザイン原案/コザキユースケなど、制作スタッフの充実ぶりも特筆される。

 さらにスタッフから静野孔文、瀬下寛之の両監督が、公開に先駆けてフランスのアヌシー国際映画祭で世界に向かってプレゼンテーションする。アヌシー映画祭は、世界で最も古く規模が大きなアニメーション映画祭だが、『GODZILLA 怪獣惑星』は「Work in Progress」のなかに登場する。
 「Work in Progress」は、これから公開される話題作の制作過程を紹介するもので、これまでに『バケモノの子』、『この世界の片隅に』が紹介された。革新を続ける「ゴジラ」、最新のCGで表現する映像、それがフランスでどのように受け取られるのか、その後の海外展開は? 『GODZILLA 怪獣惑星』が早くも大きな注目を浴びそうだ。

『GODZILLA 怪獣惑星』 
http://godzilla-anime.com/

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. MIFA東京都ブース2023
     東京都がこの10月、11月に、アニメーション分野で海外進出を目指す企業や個人事業主に向けた連続セミ…
  2. 新潟国際アニメーション映画祭
     2023年3月に第1回が実施され好評を博した「新潟国際アニメーション映画祭」の第2回開催が、このほ…
  3.  日本のアニメが国内外で人気を博する一方で、アニメーション制作の現場の疲弊が進んでいる。慢性的な人材…
ページ上部へ戻る