「ジョジョ」や「銀魂」もアトラクション USJの日本コンテンツ重視続く

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 国内有数のテーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が、日本の人気コンテンツを活用したアトラクションに依然積極的だ。USJは2017年4月10日、2017年夏にマンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)と協力した「ユニバーサル・ジャンプ・サマー」を実施すると発表した。
 6月30日から10月1日までの約3か月間、「週刊少年ジャンプ」の人気4作品をテーマにしたアトラクションを展開する。「ユニバーサル・ジャンプ・サマー」は2016年夏に初めて開催され好評を博したが、今回、作品数を3作品から4作品、期間を約2ヵ月から約3ヵ月と大幅に拡大する。日本の人気コンテンツが、テーマパークへの吸引力を発揮しての強化と言える。

 2017年に登場する作品は、前年の『ONE PIECE』、『ドラゴンボール』に、新たに『ジョジョの奇妙な冒険』、『銀魂』が加わる。近年、マンガやアニメのテーマパークへの導入、アトラクションイベントが増えているが、ファミリーキッズ向けの作品が多く取り上げられる傾向が強い。
 USJでは昨年の「ユニバーサル・ジャンプ・サマー」に登場した『デスノート』をはじめ、『進撃の巨人』、『バイオハザード』といったヤングアダルト、アダルト層に訴求する作品を多く取り入れる。こうしたターゲット設定でライバルの東京ディズニーリゾートと差別化している。
 『ジョジョの奇妙な冒険』や『銀魂』のテーマパークへの大型アトラクション登場は、「週刊少年ジャンプ」自身の施設以外ではこれまでにない。アトラクションのタイトルや概要は明らかにされていないが、人気を集めるのは間違いないだろう。

 USJは2001年に、ハリウッドメジャースタジオのユニバーサルの世界観を実現するテーマパークとしてオープンした。スタート当初は集客に苦戦したが、2010年代以降はアトラクション強化で業績を大きく伸ばしている。「ザ・ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」の導入に加えて、日本コンテンツの積極的な導入というハリウッドメジャースタジオらしからぬ戦略も成功の理由だ。
 「ユニバーサル・ジャンプ・サマー」のほか、「ユニバーサル・クールジャパン」、「ハローキティ」、「名探偵コナン」、「ドラゴンクエスト」なども取り入れる。ユニバーサルと任天堂との共同展開も日本で最も早く登場しそうだ。

 一方、USJの経営体制はこれまでたびたび変わってきた。2015年11月にはユニバーサルの親会社コムキャストが株式の過半数を取得、今年4月には残りの株式も獲得し、完全子会社化する。経営の米国主導が明確になる。2017年1月末には、USJ復活の立役者である森岡毅氏も執行役員を退任している。
 しかし、「ユニバーサル・ジャンプ・サマー」の拡大で、日本コンテンツの積極導入路線は今後も続くようだ。エンタテイメントビジネスのなかで存在感を増すテーマパークビジネスを見るうえで、USJの動向は今後も目を離せない。

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