米国の大型テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド」に、日本の人気アニメのアトラクションが登場する。ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドは、2025年4月25日から5月18日まで期間限定イベント「UNIVERSAL FAN FEST NIGHTS」を実施する。多くのファンを持つ人気作品が登場するイベントで、これまで『スタートレック』、『ハリーポッター』、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、『ダンジョン&ドラゴンズ』の登場が決まっていた。
2024年10月4日(現地時間)、ユニバーサル・スタジオは「UNIVERSAL FAN FEST NIGHTS」のラインナップに、新たに『ONE PIECE』と『呪術廻戦』が加わると発表した。いずれも日本マンガを原作に日本でアニメ化された作品で、米国でも広く視聴されている。春のイベントの盛り上げに日本作品が大きな役割を果たす。
「UNIVERSAL FAN FEST NIGHTS」は2025年に初めて実施される企画で、日中の営業後、夜間に開催されるアフターアワーイベントに位置づけられる。パーク内のあちらこちらで、ライブエンタテイントやコスプレなど様々な企画が行われる。オリジネルのコラボレーショングッズも販売される。
『ONE PIECE』と『呪術廻戦』のイベントの実施にあたっては、日本国内のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が協力する。
USJは2001年にユニバーサル・スタジオのフランチャイズとして開園した国内有数の大型テーマパークだ。オープン当初は映画などを題材にしたユニバーサル・スタジオ・ハリウッドの人気アトラクションが大半であったが、2007年から日本のアニメやゲーム、キャラクターを取り入れた独自のアトラクションを導入するようになった。『ONE PIECE』と『呪術廻戦』はこのなかの人気プログラムだ。「UNIVERSAL FAN FEST NIGHTS」では新たなアトラクションとするが、USJがこれまで培ったノウハウが活かされそうだ。
注目されるのは米国を代表する大型テーマパークに日本のアニメが本格的に上陸することだ。日本のアニメ・マンガがこうした場でも、集客効果を発揮すると広く認知されていることになる。近年指摘されている日本アニメの大衆文化としての浸透を裏付けるものになる。
さらに日本のアトラクション開発ノウハウも活かされることも、日本のテーマパークビジネスの成長を感じさせる。USJではこのほか2021年に世界で初めて任天堂のゲームの世界をコンセプトにした「スーパー・ニンテンドー・ワールド」をオープンし、2023年に同様の施設がユニバーサル・スタジオ・ハリウッドにも進出した。アトラクションを舞台に、日本と米国双方の流れが生まれている。
「UNIVERSAL FAN FEST NIGHTS」
米国 カリフォルニア州 ロサンゼルス ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド
2025年4月25日~27日、5月2日~4日、9日~11日、16日~18日