サウジアラビアに「ドラゴンボール」の巨大テーマパーク、TDLと同規模50万㎡を開発

キディヤ・インベストメント・カンパニー

 サウジアラビアの公共投資基金の投資会社キディヤ・インベストメント・カンパニー(Qiddiya Investment Company)が、東映アニメーションと協力して世界初の「ドラゴンボール」のテーマパークの建設に乗り出す。計画推進のためキディヤと東映アニメーションが、長期的な戦略的パートナーシップを締結した。
 テーマパークはリヤド郊外で建設が進む巨大エンタテイメントリゾートプロジェクト「キディヤ・シティ(Qiddiya City)」のランドマークとなる。面積は50万㎡以上を予定。これは東京ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパンとほぼ同じ面積で、ひとつの作品だけに特化したテーマパークとしてはかなり巨大な規模での出現になる。

 発表されたプランからもその巨大ぶりは窺える。園内は7つのエリアで構成、カメハウスやカプセルコーポレーション、ビルスの星といった作中に登場する様々な地域を再現する。さらに5つの画期的なアトラクションを含む30以上のライドが建設される予定だ。
 パークの中心には、高さ70メートルの神龍(シェンロン)が設置される。さらにテーマホテルやレストランも完備され、宿泊や食事も含めて一日中ドラゴンボールを楽しめる。

 キディヤは、2018年に現国王の肝いりプロジェクトとしてスタートしたサウジアラビアの巨大エンタテイメントリゾートプロジェクトである。2023年からムハンマド・ビン・サルマーン皇太子のもと本格的な開発計画の発表が相次いでいる。
 計画は首都リヤド近郊のおよそ334万㎡にスポーツやカルチャーを軸とした新しい都市をいちから作り上げるというものだ。狙うは同国観光の一大拠点づくりである。
 これまでに6万人収容の国際的なスポーツアリーナであるビン・サルマーンスタジアムや水をテーマにしたテーマパーク、家族向けのテーマパークSIX FLAGS QIDDIYA CITY、サーキット会場などの建設が決定した。「ドラゴンボール」テーマパークは、この目玉施設のひとつになる。

 「ドラゴンボール」は、マンガ家・鳥山明が1984年に連載を開始した人気マンガ。1986年にはテレビアニメ化され、世界中に広がった。数多い日本のマンガ・アニメのなかでも、とりわけ人気が高い。キディヤは、その人気と知名度を大型プロジェクトの開発に活用する。

キディヤ公式サイト 「ドラゴンボール」テーマパーク
https://qiddiya.com/qiddiya-city/dragon-ball/

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