USJの任天堂テーマエリア着工 投資総額600億円超、リアル「マリオカート」も登場

SUPER NINTENDO WORLD

 国内テーマパーク大手のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は、2017年6月8日、パーク内のテーマエリア「SUPER NINTENDO WORLD」の建設に着手した。約3年をかけて建設し、2020年のオープンを目指す。
 拡張用地として確保していた土地のほか、駐車場一部も活用してパーク全体も拡張する。投資総額は2016年末の発表では500億円としていたが、今回さらに上積みして600億円を超えるビッグプロジェクトになる。

「SUPER NINTENDO WORLD」は、任天堂のゲームに登場するキャラクターや世界観をコンセプトに再現する。ユニバーサル・スタジオは、任天堂とのライセンスに基づき米国のユニバーサル・オーランド・リゾート、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドでも建設を予定しているが、USJは世界初、その第一弾となる。
 今回、メインアトラクションとして「マリオカート」が導入されることが発表された。1992年からリリースされているアクションレースゲームシリーズを世界最新鋭のライド・アトラクションとして現実化する。この他、ショップやレストランも予定する。

「SUPER NINTENDO WORLD」は、USJが力をいれてきたテーマパーク内の独立エリアのひとつの位置づけだ。USJでは、これまで同様のコンセプトで「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」、「ミニオン・パーク」などが成功を収めている。
 USJは、2001年に映画会社ユニバーサル・スタジオの世界観を体験する施設としてスタートしたが、今年4月にコムキャスト・NBCユニバーサルの完全子会社になったばかり。新体制下でのかつてない大型投資だけに、その成否も注目される。

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. 第2回新潟国際アニメーション映画祭
     今年3月に初開催されて話題を呼んだ新潟国際アニメーション映画祭が、2024年3月に第2回を迎える。…
  2. 『いきものさん』© 和田淳・ニューディアー/東映アニメーション
    『いきものさん』の製作で多くの人が驚いたのは、東映アニメーションがそれを担当することだろう。世界的な…
  3. MIFA東京都ブース2023
     東京都がこの10月、11月に、アニメーション分野で海外進出を目指す企業や個人事業主に向けた連続セミ…
ページ上部へ戻る