国内有料動画配信市場1256億円 前年比30.7%増と高成長続く

配信

 日本映像ソフト協会は、デジタル・エンターテイメント・グループ・ジャパン、文化科学研究所と共同で有料動画配信を含む国内の映像ソフト市場とユーザーの動向を調査した。その結果をまとめ、2017年4月11日に「映像ソフト市場規模及びユーザー動向調査 2016」として明らかにした。
 発表によれば、国内のDVDやBlu-rayの販売とそのレンタル、さらに有料動画配信を併せた2016年の国内市場規模は5285億円になる。前年比で2.4%の成長となった。これは2年連続の増加で、有料動画配信を市場に加えた2013年からでは過去最高になる。緩やかながら国内映像ソフト市場は、成長を続けている。

 市場の成長は、有料動画配信市場の拡大によるところが大きい。2015年は前年比で56.5%増と飛躍的な伸びとなったが、2016年も30.7%増と高い成長を維持した。有料動画配信市場は前年の961億円から300億円以上増加し、1256億円と初めて1000億円の大台を超えた。
 レンタル市場は冴えない。9年連続の減少で1831億円(前年比5.7%減)、10年前の5割の水準だ。DVDやBlu-rayの販売も弱含んでいる。こちらは2.8%減の2171億円である。レンタル市場と販売市場の減少分を配信が補い、さらに成長しているかたちである。

 有料動画市場は、SVODと呼ばれる定額見放題サービスが牽引している。サービス利用者のうち86.7%がSVODを利用しており、前年の74.6%から大きく伸びた。一方で都度課金サービス(作品単位での支払い)は、前年の31.2%から19.1%へ大きく下がった。
 SVODは月ごとの支払いは数百円から千円程度と少額だが、年間換算すれば金額は大きくなる。年間の利用金額は平均1万2210円とレンタル市場の3498円を大きく上回る。ビデオソフトの購入1万8827円にも劣らない。こうしたことも市場全体の拡大につながったと見ていいだろう。

 一方で、ビデオソフトの購入者自体は減っていない。DVDやBlu-rayの購入率は2103年16.3%、14年18.2%、15年16.7%、16年18.2%と安定的だ。熱心なユーザーが市場を支えている様子が見てとれる。今後もこうした層が継続的に購入を続けるかが、市場動向の注目点となりそうだ。

日本映像ソフト協会 http://jva-net.or.jp/

関連記事

ピックアップ記事

  1. オリジナルTVアニメ「URAHARA」
     日本のアニメがネット配信を通じて世界中に広がる中で、映像配信プラットフォーム発のオリジナルアニメが…
  2. アヌシー映画祭「Tokyo Pitch」
     東京都は地場産業であるアニメの関連企業振興を目指し、このほど情報発信サイト「Tokyo Anime…
  3.  米国の独立系映画会社GKIDSとフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭、そしてハリウッドビジネ…
ページ上部へ戻る