投資総額500億円超 任天堂テーマエリアが2020年までにUSJにオープン

ファイナンス決算

株式会社ユー・エス・ジェイは、12月12日、2020年に向けて大阪市にあるテーマパークのユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に新しいテーマエリア「SUPER NINTENDO WORLD」をオープンすると発表した。「SUPER NINTENDO WORLD」は、任天堂のゲームに登場するキャラクターと世界観をコンセプトにした巨大複合エリアになる。
現在は駐車場としている敷地と拡張用地と確保されてきた用地に拡張するかたちで建設される。パーク全体も広がるかたちとなり、人気のUSJをさらに活性化させることになる。
エリア内には、テーマパークならではの最新鋭技術を活用したライド・アトラクションを予定する。さらにインタラクティブ・エリア、ショップ、レストランなどが設けられ、投資金額は500億円を超えるとしている。新しいアトラクションの導入に大規模な資金投入を続けるUSJにとっても、「THE WIZARDING WORLD OF Harry Potter/ザ・ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」を超える過去最高額の投資となる。

任天堂をテーマにしたエリアの導入は、2016年11月26日に任天堂と米国のユニバーサル・パークス&リゾーツが米国フロリダ州・オーランド、カリフォルニア州ハリウッド、そして日本の大阪に建設すると発表していた。しかし、今回の発表では、任天堂の生まれ故郷である日本でのオープンが先行することが明らかになった。
ユニバーサル・パークス&リゾーツはコムキャスト・NBC ユニバーサルのリゾート事業会社で、オーランドとハリウッドのテーマパークを経営する。ユー・エス・ジェイにも51%を出資し、ユー・エス・ジェイは同社よりライセンスを受けてUSJを運営する。ユニバーサル・スタジオのテーマパークはシンガポールでも展開しており、北京での建設計画も浮上している。今後、さらに任天堂ブランドの活用が広がる可能性もありそうだ。

USJはこれまでにも、「ユニバーサル・クールジャパン」を掲げて『エヴァンゲリオン』や『進撃の巨人』などの日本のアニメやマンガ、ゲームの人気コンテンツを積極的に活用してきた。しかし、いずれも期間限定企画であった。「SUPER NINTENDO WORLD」は恒久施設であること、投資金額の大きさから桁違いのプロジェクトになる。
任天堂にとっては、テーマパークでのキャラクター、世界観の利用は巨額で安定したライセンス収入が期待できる。またゲームやキャラクターの認知度向上にもつながる。
近年、新たなキャラクタービジネスとして、テーマパークでのIP活用が注目され、利用も広がっている。一方で巨額の投資を必要とすることから、ディズニーやユニバーサルに対抗できるほどの大型施設の建設は容易ではない。今回は、世界有数のテーマパークであるユニバーサルが日本のIPを日本だけでなく、海外でも活用する。キャラクタービジネスの新たな局面と言ってもいいだろう。

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