「ゲオチャンネル」スタートから1年余りでサービス終了 エイベックスの関連損失約20億円

ファイナンス決算

 エイベックス・グループとゲオが共同で展開してきた定額課金配信サービス「ゲオチャンネル」が、2017年6月末で運営を終了する。2017年4月5日付で、エイベックス・グループ・ホールディングスとゲオホールディングスの両社が発表した。
 「ゲオチャンネル」は、エイベックス・グループHDの子会社エイベックス・デジタルと、ゲオHDの子会社ゲオとゲオネットワークスが共同運営・展開をしている。市場拡大が注目されている月額定額制の配信サービスとして、2016年2月にスタートした。ゲオの得意とする店舗や宅配でのDVDレンタルを定額見放題に加えたサービスが特長になっている。また映画や国内外ドラマ、アニメのほか成人向けのタイトルも揃えるなど差別化を図った。
 しかし、国内定額配信サービスが乱立するなかで、会員獲得が十分伸びなかったと見られる。スタートから1年4ヵ月でのスピード終了となった。

 配信終了には、巨額の損失が影響したとみられる。エイベックス・グループHDは、2017年2月に「ゲオチャンネル」の収益性低下を理由に約20億円の損失を計上している。引当金繰入が12億2600万円、たな卸資産の評価損が3億7100万円、「ゲオチャンネル」用のソフトウエア等の減損損失が4億7000万円である。 
 ひとつのプロジェクトの損失としては少なくない金額であるが、前期(2017年3月期)の損失としている。今期(2018年3月期)への業績への影響は軽微とみられる。
 
 エイベックス・グループは、ソフトバンクと共同展開してきた音楽・映像の定額配信サービス「UULA」も2017年3月末で終了した。一方で、NTTドコモと共同展開する「dTV」と「BEETV」は安定している。定額映像配信のサービスは、当面はこちらにフォーカスすることになりそうだ。

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