アニメ製作のIGポートは、2017年7月3日に、劇場アニメ『曇天に笑う<外伝 >~決別、犲の誓い~』の制作を発表した。同社のグループ会社であるWIT STUDIOがアニメーション制作を担当する。
映画が全3部作で構成され、第1部は序章として2017年12月2日より上映を予定する。発表と合せて、松竹チャンネルで特報も配信を開始している。配給は松竹メディア事業部となる。
『曇天に笑う』は、唐々煙が描く人気マンガ。作品は、IGポートにグループ会社で、コミックス出版などを手がけるマッグガーデンが刊行している。明治時代初期を生きる曇三兄弟を主人公にした伝奇物語となっている。
作品は2014年にテレビアニメ化、2015年からは舞台化され、さらに2018年公開の実写映画も予定されている。メディアミックスが活発だ。今回はこれに加えて、劇場アニメが制作されることになった。実写映画と劇場アニメは共に2018年と重なることから相乗効果も期待できそうだ。
また、アニメーション制作をWIT STUDIOが担当するのも注目される。本作のテレビシリーズの制作は、動画工房が担当していたからだ。それが今回、WIT STUDIOに移ることになる。IGポートグループの作品を、IGポートグループでアニメーション制作することになる。
マッグガーデン原作、WIT STUDIOの制作は、すでに『魔法使いの嫁』でも実現している。グループ内の協力が、ビジネスの枠組みとして確立されつつあるようだ。『進撃の巨人』、『甲城のカバネリ』とヒット作を多く飛ばしており、作品クオリティには定評がある。ファンにとっては期待が高まりそうだ。
制作会社が変わる一方で、人気の高かった曇天火の中村悠一、曇空丸の梶裕貴、曇宙太郎の代永翼といった声優陣は続投となっている。ファンに納得のキャスト陣となる。
『曇天に笑う<外伝 >~決別、犲の誓い~』
http://donten-anime.jp/