IGのグループ力を発揮 「魔法使いの嫁」TVアニメ化、WIT STUDIO制作

テレビ

 アニメ・マンガのIGポートは、2017年3月10日に、テレビアニメ『魔法使いの嫁』のアニメーション制作をグループ会社のWIT STUDIOが担当することを発表した。テレビアニメは2017年秋から放送される。WIT STUDIOは『進撃の巨人』、『甲鉄城のカバネリ』といった人気アニメでよく知られている。
 原作は、「月刊コミックガーデン」にヤマザキコレが連載する人気マンガ。刊行する出版社は、こちらもIGポートのグループ会社であるマッグガーデンである。

 テレビシリーズの放送に先立って、本作はオリジナルアニメ『魔法使いの嫁:星待つひと』が3部作として製作されている。2016年夏より、それぞれ2週間限定でイベント上映された後、オリジナルアニメを収録した特装版も発売されている。
 2016年9月10日発売の第6巻に前篇がDVDとして付けられた。これが3万5000部売上のスマッシュヒットになった。2017年3月10日発売の第7巻では中篇を収録、9月9日には後篇収録の第8巻を予定している。またアニメ化決定前は250万部であった累計部数は、現在400万部を超えている。アニメ化による認知度の向上も一役買ったと見られる。

 IGポートによれば、テレビアニメ化の要望も多かったという。このオリジナルアニメの好調が、テレビシリーズ化につながったようだ。
 テレビシリーズでは、アニメーション制作のWIT STUDIOのほか、監督/シリーズ構成の長沼範裕、脚本の高羽彩、キャラクターデザインの加藤寛崇も続投となる。評判の高かった『星待つひと』3部作のスタッフが引き継がれるだけにファンの期待も高まりそうだ。

 一方、製作の体制は一部変更がありそうだ。『星待つひと』は、原作マッグガーデン、製作をプロダクション I.G、アニメーション制作をWIT STUDIOと、全てIGポートのグループ企業で完結していた。
 権利表記も(C)ヤマザキコレ/マッグガーデンを使用していた。一方、テレビシリーズでは新たに魔法使いの嫁製作委員会が製作となる。より大きな枠組みで作品を育てることになるが、グループ力の結集が、これにつながったと言えそうだ。

テレビアニメ『魔法使いの嫁』
http://mahoyome.jp/

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