一般法人日本レコード協会は、2017年2月27日に第31回 日本ゴールドディスク大賞を発表した。昨年1年間に最も活躍した作品、アーティストを期間中のCD、音楽ビデオ、有料音楽配信などの売上を合算し選出する。音楽業界に最も貢献した作品、アーティストに与えられるアワードである。
第31回は2016年1月1日から12月31日を対象期間としたが、20部門以上で60を超える作品とアーティストが受賞となった。
このうちアニメーション楽曲のアルバムから選ばれる「アニメーション・アルバム・オブ・ザ・イヤー」には、「Walküre Attack!」に決定した。発売はアニメ音楽を得意とするフライングドッグ。テレビアニメ『マクロスΔ』に登場する音楽ユニット・ワルキューレが歌うボーカルアルバムとなっている。
アルバムのアーティストも、番組そのままのワルキューレとしてリリースしている。5人のキャラクターの楽曲はJUNNA(美雲)、鈴木みのり(フレイア)、安野希世乃(カナメ)、東山奈央(レイナ)、西田望見(マキナ)が歌う。
前回の「μ’s Best Album Best Live! Collection Ⅱ」(μ’s)に続き、アニメ発のアイドルユニットのアルバムが年間トップに輝いた。アニメのアイドルユニット人気を感じさせる結果となった。
今回は、映画音楽を対象とするサウンドトラック・アルバム・オブ・ザ・イヤーもアニメ関係となっている。2016年8月全国公開、いまでもヒットを続ける新海誠監督の『君の名は。』のアルバムである。
若者に人気のアーティストRADWIMPSが歌う4つの主題歌「夢灯籠」「前前前世(movie ver.)」「スパークル(movie ver.)」「なんでもないや(movie edit./movie ver.)」の4曲を収める。そして劇伴楽曲もRADWIMPSの野田洋次郎、桑原彰、武田祐介が担当した。
映画のヒットには、音楽の役割も大きかったと指摘されている。まさに映画と音楽の密接な関係を体現したアルバムのアワード獲得だ。
『君の名は。』からは、「前前前世(movie ver.)」と「なんでもないや(movie ver.)」が、それぞれソング・オブ・ザ・イヤー・バイ・ダウンロードも受賞している。
日本ゴールドディスク大賞
http://www.golddisc.jp/