「君の名は。」が第10回日本ブルーレイ大賞グランプリ 映画賞邦画部門に「シン・ゴジラ」

DVD/Blu-ray

 2016年に空前のブームを築いた映画『君の名は。』が、劇場公開から1年半、また大きな賞に輝いた。DEGジャパンは、18年2月21日に第10回日本ブルーレイ大賞を発表。『君の名は。』が、グランプリに選ばれた。
DEGジャパンはデジタルエンタテイメントの業界団体で、映像コンテンツメーカーや映像機器メーカーが参加しする。デジタルエンタテイメント市場の活性化を目指している。2009年より毎年、Blu-rayの特長を最も活かした作品を日本ブルーレイ大賞として顕彰している。

 『君の名は。』は、新海誠監督が少年と少女の心が夢の中で入れ替わりと、それがやがて大きな事件につながっていくストーリーを追った長編アニメ映画。250億円超となる興行収入は邦画歴代第2位の大ヒットになった。
 Blu-rayは17年7月26日に映画配給も担当した東宝より発売され、こちらも大ベストセラーとなっている。商品は4K Ultra HD Blu-rayも同梱した「コレクターズ・エディション」、「スペシャル・エディション」、「スタンダード・エディション」の3アイテムで、今回はその商品の企画力、クオリティの高さが評価された。
 グランプリ選定については、まず作品内容のレベルの高さ、市場性の大きさを挙げる。そのうえでBlu-rayの画質を評価する。とりわけ4K版では単純なアップコンバートでなく、HDR用の階調調整を新たにしている点を評価している。優れた映画に相応しい画質というわけだ。『君の名は。』はアニメ賞(邦画)にも選ばれており、ダブル受賞となった。さらに高画質賞(ブルーレイ)にも入賞している。

 アニメ賞(邦画)は、このほかにやはり2016年に公開された『この世界の片隅に』、『聲の形』、そして2017年に映画上映と配信の同時展開でも話題を呼んだ『BLAME!』が入賞している。
 アニメ賞(洋画)はウォルト・ディズニー・ジャパンの『モアナと伝説の海』だった。本作は準グランプリ、高画質賞(ブルーレイ)も獲得し、高い評価が際立った。

 実写映画では、クリストファー・ノーラン監督がアナログフィルムで撮ったことが話題になった『ダンケルク』が準グランプリと映画賞(洋画)に。審査員特別賞に『ラ・ラ・ランド』が選ばれた。
 映画賞(邦画)は、2017年3月22日に東宝から発売された『シン・ゴジラ』となった。映画の追体験でなく、ブルーレイならではの映像・音響の臨場感を実現したとしている。

第10回日本ブルーレイ大賞
http://www.deg-japan.jp/award/

■ グランプリ
『君の名は。』
発売元/販売元:東宝

■ 準グランプリ
『ダンケルク』
発売元/販売元:ワーナー ブラザース ジャパン
『モアナと伝説の海』
発売元/販売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン

■ 審査員特別賞
『ラ・ラ・ランド』
発売元:ギャガ/販売元:ポニーキャニオン

■ ユーザー大賞
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
発売元/販売元:ワーナー ブラザース ジャパン

■ アンバサダー特別賞
『キングコング:髑髏島の巨神』
発売元/販売元:ワーナー ブラザース ジャパン

■ 高画質賞(ブルーレイ)
『モアナと伝説の海』
発売元/販売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン

■ 高画質賞(Ultra HDブルーレイ)
『マリアンヌ』
発売元/販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

■ 高音質賞
『ストラヴィンスキー「春の祭典」/ロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団&ダニエレ・ガッティ(指揮)』
発売元:ROYAL CONCERTGEBOUW ORCHESTRA/販売元:キングインターナショナル

■ 映画賞(洋画)
『ダンケルク』
発売元/販売元:ワーナー ブラザース ジャパン

■ 映画賞(邦画)
『シン・ゴジラ』
発売元/販売元:東宝

■ TVドラマ賞
『ゲーム・オブ・スローンズ 第七章:氷と炎の歌』
発売元/販売元:ワーナー ブラザース ジャパン

■ アニメ賞(洋画)
『モアナと伝説の海』
発売元/販売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン

■ アニメ賞(邦画)
『君の名は。』
発売元/販売元:東宝

■ 音楽賞(洋楽)
『レベル・ハート・ツアー』
発売元/販売元:ユニバーサル ミュージック

■ 音楽賞(邦楽)
『namie amuro LIVE STYLE 2016-2017』
発売元/販売元:Dimension Point

■ 企画映像賞
『すばらしき映画音楽たち』
発売元:アンプラグド/販売元:キングレコード

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