北九州市漫画ミュージアムは、国内でもまだまだ数少ないマンガ専門のミュージアムとして北九州市・小倉に2012年に開館した。以来、様々な展示やイベントを通じて、マンガカルチャーの発信を続けている。
ミュージアムのそんな取り組みと、地域に縁のマンガ家を紹介する展示が、2月20日に東京・有楽町でスタートした。2016年10月に交通会館に移転しばかりの北九州市東京事務所が、北九州市漫画ミュージアム出張展示を実施中だ。
展示コーナーでは、『シティーハンター』の冴羽獠と槇村香のパネルが入口に飾られ、ミュージアムを説明するパネルが並べられる。ミュージアムではこの夏に企画展「『シティーハンター』30周年展(仮)」を予定しており、これをアピールする。また過去に開催された企画展も、ポスターで紹介する。
北九州市は、地域出身のマンガ家が多いことでも知られているが、そうしたゆかりの作家も紹介する。コーナーには、それぞれの作品の単行本も用意され、実際に読むことが出来る。さらに3月1日からは、北九州国際漫画大賞の受賞作品も展示する。
展示会場は、東京交通会館6階の北九州市東京事務所ひまわりテラス。入場は無料で、平日9時から17時45分までになる。来場者には、先着・数量限定でオリジナルグッズがプレゼントされる。
北九州市はミュージアムの名誉館長を務める松本零士、『シティーハンター』の北条司、原哲夫、畑中純ら数多くのマンガ家を輩出している。そこでマンガを活用した地域活性化として誕生したのが、北九州市漫画ミュージアムである。
常設展と企画展からなるミュージアムは小倉駅前のあるあるCityに位置し、人気を集めている。しかし、全国的にはまだまだ十分知られていない。そこで今回の市の東京事務所を活用した展示企画につながったようだ。