テレビ東京、商品開発部門をアニメ局に移管 相乗効果を目指す

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 テレビ東京は2017年4月1日付で、現在、コンテンツビジネス局に下にあるMD ビジネス部をアニメ局に移管する。アニメ局はアニメ制作や関連ビジネスを統括する局で、現在は、アニメ事業部、アニメ制作部、ビジネス促進部の3つから構成されている。MD ビジネス部が加わることで、4部体制となる。
 MD ビジネス部は、商品の企画・開発を担当する部署。テレビ東京は事業移管により、ビジネスの相乗効果を目指す。MD ビジネス部はアニメだけに限定をしているわけでないが、アニメ局には自社のアニメコンテンツがあり、キャラクタービジネスのノウハウを持っているためと見られる。

 テレビ東京はアニメ事業を得意とする放送局として知られている。アニメ局はそうした強みを活かすべく、2009年にコンテンツ事業局アニメ事業部と編成局アニメ放送部を発展させるかたちで設立された。近年はコンテンツを活用した二次展開ビジネスを目指し、アニメ部門を設ける放送局は増えているが、それでも独立した局を設けるケースは珍しい。
 こうした試みは、アニメ事業の売上げ、利益の拡大のかたちで成果になっている。2017年3月期にはテレビ東京のアニメライツ収入は前年比13%増の163億1000万円を見込む。利益も過去最高の56億1100万円の見通しを立てている。

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