エンタテイメントのKADOKAWAグループが、埼玉県所沢市で進める大型複合施設「ところざわさくらタウン」が本格的に動き始めている。その目玉のひとつ角川武蔵野ミュージアムが2020年11月6日にグランドオープン、これに合わせて施設5階に位置するEJアニメミュージアムもスタートする。
その開幕に合わせた企画展が「Newtype35周年 アニメ・クロニクル」となることがこのほど発表された。KADOKAWAが刊行する老舗のアニメ雑誌である月刊「Newtype」をテーマに、30年以上にわたるアニメの歴史を振り返る。
月刊「Newtype」は1985年にビジュアル重視のアニメ・映像雑誌としてスタート、アニメファンから長年高い支持を集めている。誌面では数多くの人気アニメを取り上げてきた。
今回はこれまで「Newtype」が取り上げてきたアニメ作品を軸に制作資料やイラストなどを展示し、アニメの歴史を追う。企画にあたってはアニメライターの前田久氏、ニュータイプ編集部が協力する。アニメ雑誌と連動した特集らしく、ニュータイプ編集部会場を「Newtype35周年特集号」と見立てるユニークな企画にする。また期間中は、オリジナル商品の販売も予定する。
角川武蔵野ミュージアムは、博物館、美術館、図書館、アニメミュージアムを擁する延床面積1万2000㎡にもなる文化複合施設である。国内を代表する建築家・隈研吾による岩の固まりのようなデザインも話題を呼んでいる。
館長には編集工学者の松岡正剛氏を起用、施設の設計もした隈研吾氏、博物学者の荒俣宏氏、建築家芸術学・美術教育の神野真吾氏がアドバイザーを務める。EJアニメミュージアムのほか、荒俣ワンダー秘宝館、グランドギャラリー、武蔵野ギャラリー、本棚劇場、マンガ・ラノベ図書館を収容する。
すでに「隈研吾/大地とつながるアート空間の誕生 − 石と木の超建築」が開催されているが、11月6日には「荒俣宏の妖怪伏魔殿2020 – YOKAI PANDEMONIUM」はスタートする。一気に賑やかになりそうだ。
「ところざわさくらタウン」には、この他アニメをテーマにした宿泊施設「EJアニメホテル」もオープンしている。アニメファンに人気のスポットになりそうだ。
EJアニメミュージアム https://ej-anime-m.jp/
2020年11月6日~
EJアニメミュージアム角川武蔵野ミュージアム内3F
主催:KADOKAWA、角川メディアハウス
協力:前田久、ニュータイプ編集部