海外向け日本アニメ配信クランチロール 有料会員100万人突破、アニメコン主催も発表

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 日本アニメの海外向け配信で知られるクランチロール(Crunchyroll)は、2017年2月10日に同社のサイトを利用する有料会員が100万人を超えたと発表した。クランチロールは2006年にサービスをスタート、毎月定額課金の見放題サービスは、大型タイトル『NARUTO』の配信と併せて2009年に導入した。
 当初は伸び悩んでいた有料会員数だが過去3年間で増加のスピードに勢いをつけている。クランチロールによれば、50万人突破からわずか2年でその倍にあたる100万人を超えた。

 こうした成長には、2008年のエンジェルと呼ばれるベンチャー投資家から始まり、2010年のテレビ東京、さらに2013年に同社をグループ会社化したチャーニン・グループ(The Chernin Group)などからの積極的なベンチャー投資が支えた。立ち上げから数年間は赤字であったが、積極的な投資でまずビジネスの成長を目指した。
 ニューズ・コープ出身のピーター・チャーニンが設立したメディアコングロマリットであるチャーニン・グループ傘下になってからも積極的なビジネス攻勢が続いている。2016年にはKADOKAWAと戦略的提携を発表、住友商事とのアニメ投資ファンドを設立し製作委員会への直接投資も強めている。16年9月にはライバルのファニメーションとの提携で、日米のアニメ関係者を驚かせた。

 アニメ専門の定額見放題の映像配信サービスでは海外では最大、国内のサービスと比較してもdアニメストアの200万人超に迫る規模となる。配信を通じた日本アニメファンの増加を感じさせるのに十分だ。同時に、海外と日本アニメをつなぐキープレイヤーとしてクランチロールの存在感が増しそうだ。
 一方で、配信ビジネスが必ずしも安泰と言うわけでない。米国では映像配信プラットフォームとして存在感を増すAmazon プライム ビデオが、日本アニメに特化した定額見放題サービス「Anime Strike」を今年1月にスタートさせている。クランチロールの成功を念頭に入れたものと見られる。Netflixや米国Huluでも日本アニメは人気コンテンツで、今後クランチロールとこうしたメジャーは映像プラットフォームとの競争が激化すると見られる。

 こうしたなかでクランチロールは、さらにネットの世界を出たリアルのビジネスを新たに目指す。100万人突破を伝えた10日には、もうひとつ大きな発表があった。2017年夏に「クランチロール・エキスポ(Crunchyroll Expo)」とタイトルしたイベントを開催する。8月25日から27日までの3日間、会場はカリフォルニア州サンタクララのコンベンションセンターとなる。
 期間中は日本のアニメ、マンガ、ゲーム、コスプレを中心に、企業出展や様々な企画を用意する。さらに国内外からアニメ関係のゲストを多数呼ぶとしている。
 米国での日本カルチャーのコンベンションは2000年初めより成長を続けており、現在は一大ビジネスに育っている。しかし、夏のロサンゼルスには北米最大の日本アニメイベントであるAnimeExpoがある。日本の大手企業アニプレックスも2016年秋にロサンゼルスでAkibaFestを開催し大きな成功を収めた。こちらも競争が激しい。こうした厳しい競争のなかで、クランチロールがさらに成長を続けるのか、大きな関心を集めそうだ。

クランチロール・エキスポ(Crunchyroll Expo) 
http://www.crunchyrollexpo.com/

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