
エンタテイメント分野の有力企業フリューが、新会社フリュー・ピクチャーズを2025年6月20日付で設立する。現在、フリュー本体で手がけているアニメ事業を分割して、新設会社に移管する予定だ。資本金は2500万円、100%フリューが出資する。
フリュー・ピクチャーズはアニメ製作や作品の販売、配信、さらに著作権の管理などを主力事業とする。二次展開ビジネスも積極的に手がけることになる。
新会社の目的は、アニメ関連事業を集約することで経営効率や作品クオリティの向上を実現することだ。ヒット作品の創出を目標に、アニメ事業のさらなる拡大を⽬指す。
分割を予定するアニメ事業の売上高は2024年3月期で9億3300万円。フリューは現在、複数のアニメ作品に製作出資しており、そのうち人気シリーズの『ゆるキャン△』や『SHOW BY ROCK!!』では主幹事会社を務める。新会社設立を機に、アニメ事業の強化が図られそうだ。
フリューは1997年にオムロが新規事業としてエンタテイメント分野に進出したことが会社の源流となっている。プリントシール機のヒットで成功し、携帯コンテンツやプライズ事業にも進出した。こうした流れから女児向けを得意としている。
2007年にMBOで独立、その後、2012年にウィーヴを買収したことをきっかけに、アニメ・ゲーム部門を拡大した。ウィーヴはその後、フリューに吸収合併をしたが、今度はアニメ事業だけを再分割する。