ADK 買収前のゴンゾの新たな架空取引や簿外債務を明らかに

ファイナンス決算

 2017年1月31日、広告代理店のアサツー ディー・ケー(ADK)は、2016年12月に公表された連結子会社ゴンゾの不適切な会計処理に関する経過報告を開示している。1月10日に公開された調査報告書を受けてのものだ。
 調査報告書は、ADKによる買収以前にゴンゾ社内で不適切な会計処理が発生した原因究明と、関連する事実関係をまとめている。外部専門家による委員会が調査した。

 報告書の中では、複数社との取引で架空売上げの計上、仮装取引、さらに簿外債務の可能性が指摘されていた。これを踏まえて、さらにADKが調査を行った。
 この結果、ADKは新たにゴンゾ内で架空売上の計上、簿外債務があったことが判明したとしている。簿外債務は、当時の代表取締役、取締役副社長とゴンゾとの資金取引の間にもあったともする。
 新たに判明した事実により、一連の取引はゴンゾの のれん代(買収価格-帳簿純資産)に4億4100万円の影響を与えることになる。ゴンゾは12月の段階で債務超過額を12億8000万円から23億500万円に修正していたが、これにさらにのれん代の毀損4億4100万円が加わる。

 ADKは のれん の毀損はゴンゾの今後のキャッシュフローに影響を及ばさないとしている。そのうえで、減損損失の計上は行わない方針だ。
 また関係者の処遇や再発防止策については、発表時点では決まっていない。今後決定次第、開示する予定だ。

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