2018年9月1日付で、アニメ製作会社ゴンゾの代表取締役が交代した。代表取締役副社長であった勝村良一氏が新たに代表取締役社長に就任した。また代表取締役社長であった石川真一郎氏は、代表権のない取締役に異動した。勝村良一氏は広告代理店ADK(アサツーディ・ケイ)出身で、同社でコーポレート本部本部長などを務めた。
取締役は二人のほか、大芝賢二氏 、石渡義崇氏、佐々木裕氏の3名。いずれもADK出身で、ADK主導がより強まりそうだ。
ゴンゾは1992年設立のゴンゾと、2000年設立のGDHが合流して誕生。2004年に東京証券取引所マザーズ市場に上場、その後上場廃止した。投資ファンドでの再建を経て、2016年の公開買付でADKの連結子会社となった。
もともとアニメ事業の強かったADKのグループで、特にコアファン向けの作品での役割を期待されている。2018年にはテレビシリーズで『宇宙戦艦ティラミス』、『かくりよの宿飯』、『火ノ丸相撲』、『CONCEPTION』のアニメーション制作をする。
10月期には新作テレビシリーズ3作品が並ぶなど近年にない活況となる。このうち『火ノ丸相撲』では制作をADKグループのNASが担当しており、早くもグループ力を活かしていることが窺える。