「打ち上げ花火~」中国公開好調 週末興収が3日間で12億円 「SAO」「聲の形」早くも超える

映画ビジネスのニュース

 2017年12月1日(金)に、中国で日本の劇場アニメ『打ち上げ花火、下から見るか 横から見るか』が全国公開された。これが好調なスタートを切っている。中国の映画興業情報の中国票房によれば、本作の1日(金)、2日(土)、3日(日)の3日間、公開初週末の興業収入は7000万元超、日本円で約12億円近くにも達した。また週末興収ランキングでは、ピクサー最新作で公開2週間目となった『リメンバー・ミー』に続き2位を確保した。

 『打ち上げ花火~』の初動興収は、2017年に中国で公開した日本映画では『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』に次ぐものだ。公開3日間の段階で、すでに2017年のヒット作である『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』、『聲の形』の数字を超えた。今後は、8000万元強の映画『銀魂』も超えてくる可能性が極めて高い。そうなれば、『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』に続く、2017年の中国での日本映画第2位となる。
 さらに注目すべきは、日本の興収との比較である。『打ち上げ花火~』の日本での興行収入は、最終16億円弱と伝えられている。中国興収が3日目までで日本円で約12億円となったことで、最終的な数字が日本市場を超えてくる可能性が高い。もしそうなれば、『打ち上げ花火~』が世界で最も売上げを出した国は中国となる。そうでなくとも、チケット単価の違いを考えれば、観客動員数では、既に中国が日本を上回っているとみて間違いない。

 鳴り物入りで今年、中国にて初公開された『劇場版 ポケモン』が振るわない一方で、『打ち上げ花火~』が大きなヒットになる。中国の映画業界は、日本とはまた異なる特徴がある。
 『打ち上げ花火~』のヒットの理由は、現段階で不明なところが多いが、理由のひとつは2016年に大ヒットした『君の名は。』効果もありそうだ。両作品とも、日本では8月下旬に東宝配給で全国公開、そこから3ヵ月で12月に中国でスピード公開している。『君の名は。』に続く、中国の観客がファンタジックな青春映画と捉えた可能性がある。
 中国市場では興行収入が極端に初動に偏る傾向が強く、最終的な興行収入がどこまで伸びるのかは判断しにくい。ただ、『打ち上げ花火~』が、中国で公開された日本映画で、指折りのヒットになることは間違いない。

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