エンタテイメント大手のバンダイナムコホールデイングスは、2024年10月23日に2025年3月期の第2四半期と通期の連結業績予想を上方修正した。いずれも第2四半期(2024年4月~9月)までの業績が予想を大きく上回る見込みのためだ。
まず第2四半期では当初5550億円としていた売上高を6100億円と10%程度引き上げた。また営業利益は820億円から1120億円、経常利益は880億円から1140億円、さらに純利益は600億円から800億円に引き上げている。
ゲーム関連のデジタル事業とトイホビー事業が大きく伸びたことが好調に寄与した。家庭用ゲームの『ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE』が世界的なヒットになったほか、シリーズの『ELDEN RING』のリピート販売も続いている。『学園アイドルマスター』も人気だった。
トイホビー事業は大人層を狙ったハイターゲット向けのガンプラなどが好調、トレーディングカードゲーム、カプセルトイも伸びている。
アニメなどのIPプロデュース事業では、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のヒットにより興行収入が拡大した。アミューズメント事業も堅調だった。
通期連結決算の業績修正もこうした好調を受けたものだ。売上高は当初予想の6.5%増の1兆1500億円とし、営業利益は1150億円から1600億円、経常利益は1190億円から1630億円、当期純利益は810億円から1100億円に変更した。
通期連結売上高は前期に初めて1兆円を突破したが、今期は過去最高をさらに伸ばすことになる。国内有数のエンタテイメント企業の基盤を確かなものとする。また利益面でも営業利益、経常利益、当期純利益で過去最高になる見込みだ。