2024年12月3日、アジアン・アカデミー・クリエイティブ・アワード(Asian Academy Creative Awards)の授賞式がシンガポールで開催され、この場で各受賞者、受賞作品が発表された。最優秀映画賞を『シティハンター』、最優秀アニメーション賞を『屋根裏のラジャー』を受賞するなど、日本勢の活躍が目立った。
アジアン・アカデミー・クリエイティブ・アワードは、アジア・太平洋の17の国と地域から選出された優れた映画・テレビ番組を顕彰する。2018年にスタートした。
2024年は日本作品の席巻がトピックスになっている。全40部門のうち10部門を日本が占め、4部門のオーストラリア、中国、インド、シンガポール、タイを大きく引き離した。このアワードで受賞数で日本がトップとなるのは初である。
日本が受賞した部門には、最優秀秀映画、最優秀アニメーションのほか、主演男優、男優(コメディ)、歴史ドキュメンタリー、短編映画、子ども番組、音楽・ダンス番組、VFX、単発ドラマの各最優秀賞が含まれている。またこれらとは別にフジテレビがレガシー賞を授与された。
また製作者別ではNetflixが11部門と圧倒し、ワーナーブラザースが6部門、日本のNHKが4部門と続いた。
アニメーション部門は、例年日本が強さを発揮している。今回の『屋根裏のラジャー』で、日本からの受賞は5年連続になる。
これまでは『ONI~神々山のおなり』(2023年)、『バブル』(2022年)、『アーヤと魔女』(2021年)、『泣きたい私は猫をかぶる』(2020年)が受賞作品となっている。Netflixの配信作品が多くなっており、配信の影響力の大きさを感じさせる。