「屋根裏のラジャー」2022年夏公開、スタジオポノック5年ぶりの長編アニメ映画


 スタジオポノックの5年ぶりとなる長編アニメ『屋根裏のラジャー』の劇場公開が、2022年夏に決定した。配給は東宝で超大作としており、2022年の夏を代表する劇場アニメとして大規模公開が期待される。
 『屋根裏のラジャー』は英国のA.F.ハロルドのファンタジー小説『The Imaginary』が原作。日本でも『ぼくが消えないうちに』の邦訳タイトルで刊行される。本作の主人公の少年・ラジャーは、想像の中にいる誰にも見えないという奇妙な存在だ。人間の想像が食べられてしまうという世界の危機に対して、仲間たちと共に大切な人の未来と運命を懸けた戦いに挑む。
 A.F.ハロルドは今回の映画化について、「スタジオポノックが私とエミリーの小説に特別なものを見いだし、時間と才能を費やして映画化してくれたことを嬉しく光栄に思います。この物語が本から映画へどう変化されていくのか、楽しみで興味津々です。そしてスタジオポノック作品だからこそ信頼しています」と語る。

 監督には1960年代から確かな技術で知られる百瀬義行を起用する。スタジオジブリでは高畑勲監督の『火垂るの墓』『おもひでぽろぽろ』『平成狸合戦ぽんぽこ』、宮崎駿監督の『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』で主要スタッフとして活躍してきた。
 スタジオポノックでは『ちいさな英雄』の一編「サムライエッグ」、短編『Tomorrow’s Leaves』を監督し、高い評価を受けている。『屋根裏のラジャー』は105 分を予定しており、本作で本格的に長編監督に乗り出す。

 スタジオポノックは2015 年に、スタジオジブリで『かぐや姫の物語』や『思い出のマーニー』のプロデューサーを務めた西村義明が、ジブリ出身のスタッフを中心に設立したアニメーション制作会社だ。 
 2017年にはスタジオ第1作目となる長編映画『メアリと魔女の花』が大ヒットしている。その後も短編アンソロジーの『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』、オリンピック文化遺産財団と共同制作した『Tomorrow’s Leaves』で、その良質の映像作品と共に注目をされ続けている。多くの人が楽しく観られる作品とスタジオジブリの伝統も引き継いでいる。次世代に活躍するアニメスタジオとして期待が高い。その5年ぶりの長編映画、大きな話題を巻き起こすことになりそうだ。

『屋根裏のラジャー』
https://www.ponoc.jp/Rudger/

原作:A.F.ハロルド「The Imaginary」(「ぼくが消えないうちに」こだまともこ訳・ポプラ社刊)
監督:百瀬義行
プロデューサー:西村義明
製作:「屋根裏のラジャー」製作委員会
配給:東宝

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